2013年下期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で金融部会開催

金融部会(山崎 展生部会長)は、2013年8月1日正午から午後1時30分まで16人が参加して、8月20日に開催される2013年下期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換を行った。

山崎部会長は、ドラフト資料をもとに説明、2013年の回顧として、景気停滞継続、レアル安の為替、インフレ進行、政治面でも不安定要因発生、製造業部門では工業製品税(IPI)減税や政府系銀行のクレジットなどに支えられて自動車、トラック販売が牽引、全国的な抗議デモの影響などによる消費セクターなどの信頼指数の低下、民間セクターの雇用の低下、レアル安に伴う輸入インフレ懸念などが挙げられた。

2013年下期の展望として、景気停滞の継続、レアル安の進行、一段落が予想されるインフレ、財政支出の拡大、設備投資低迷に伴う生産性の低迷、ソーシャルモビリティ効果の剥落、Selic金利引き上げの継続、穀物コモディティ価格下落による貿易収支黒字の縮小、経常収支赤字の拡大、インフラ投資よりも即効性のある補助金支出の拡大、危機感が増幅するジウマ政権、緩和するインフレ圧力などが挙げられ、また各銀行による今年と来年のGDP伸び率並びにインフレ、為替、金利の予想の発表資料への追加、8月6日の金融セミナー『ブラジル為替・金利見通し ~乱高下! ドル・レアル・円 三つ巴のパズルを紐解く~』並びに11月の保険セミナーについても大いに意見交換が行われた。

参加者は山崎部会長(ブラデスコ銀行)、高橋副部会長(ブラデスコ銀行)、遠藤氏(南米安田保険)、横路氏(イタウー銀行)、村田氏(ブラジル三菱東京UFJ銀行)、川原氏(ブラジル三菱東京UFJ銀行)、村山氏(東京海上)、大谷氏(ブラジル三井住友銀行)、原氏(ブラジル三井住友保険)、堀内氏(みずほコーポレート銀行)、安井氏(JBIC)、今井氏(VMPG)、山口専門調査員(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集長

左から高橋副部会長(ブラデスコ銀行)/山崎部会長(ブラデスコ銀行)


 

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