2013年新年会に160人が参加して盛大に開催

2013年のブラジル日本商工会議所の新年会は1月16日正午から午後2時過ぎまでブルーツリーホテルに160人が参加して開催され、司会は平田藤義事務局長が務め、新年会開催挨拶として以下のように述べた。昨年は辰年にちなみ果敢にチャレンジしましょうと、この席上で力強く述べ、また暮れの忘年会の席上でも昨年1年間の会議所活動の総括を説明、お陰様で歴史的な多くの成果を残した年であった。昨年の辰年に続き今年は巳年で、相場の世界では辰巳天井知らずとの格言があるが、決して天井が何時までも続く保証はないので、蛇年に相応しいキーワードを敢えて、あてはめると脱皮の年、生まれ変わりの年あるいは復活・再生の年である」と説明。

続いて初めのプログラムとして、特別参加者の三輪 昭在ブラジル日本国特命全権大使 / ブラジル日本商工会議所名誉会頭、福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事 / ブラジル日本商工会議所名誉顧問、木多喜八郎ブラジル日本文化福祉協会長、菊地義治サンパウロ日伯援護協会、園田昭憲ブラジル日本都道府県連合会(県連)会長、中谷アンセルモ 日伯文化連盟(アリアンサ)会長、後藤 隆元ブラジル日本商工会議所会頭(8代会頭)、貞方 賢彦元ブラジル日本商工会議所会頭(13代会頭)、田中 信元ブラジル日本商工会議所会頭(15代会頭)を紹介した。尚、室澤智史JICAブラジル事務所長、安井豊JBICリオデジャネイロ主席駐在員、 深野昭国際交流基金サンパウロ日本文化センター所長、ラファエル・ジュン・マベ青年会議所(JCI)新会頭も参加した。

続いて会頭挨拶で近藤正樹会頭は、新年明けましておめでとうございます。新年会への多数の参加、ありがとうございます。「一年の計は元旦にあり」の諺のごとく、すでに今年の計画を立てられていると思いますが、時はあっという間に過ぎ去るためにスタートダッシュが肝心であり、昨年は選挙の年であわただしかったが、ロシア並びにメキシコ、フランス、米国、韓国、日本で選挙があり、日本は安倍内閣としてロケットスタートして、株高や円安で流れが変わってきており、8月の参院選挙などを見据えた外交や内政で次々と手を打ってきており、久しぶりに頼もしい政権運営となっている。

また日伯国会議員連盟会長のブラキチの麻生太郎氏元総理が安倍内閣でナンバー2の副総理兼財務相を担当、また2008年の当時の甘利明経済産業大臣の来伯をきっかけに、日伯貿易投資促進合同委員会が始まり、その甘利大臣が経済再生担当相を担当しており、日伯関係に追い風が吹いている。

ジウマ・ロウセフ大統領就任の2011年のGDP伸び率は2.7%、今年は1.0%前後に留まるが、今年のGDP伸び率は中国やインドと比較して少ないが、3.0%から4.0%が予想されているためにそこそこのレベルまで伸び、今年は景気刺激策の継続、過去最低の政策誘導金利、電力料金の切下げ、大型インフラプロジェクト、5年間停滞していた石油鉱区の第11回目の入札の再開、過去最低の5.0%を割る失業率、380万台に達する自動車販売など、業界によりかなり温度差はあるが、緩やかなカーブで国内経済が浮上してゆく。。

3つの基本方針の会議所活動として、「開かれた会議所」では会議所サイトのデーター日々更新や昨年は会議所を訪問する件数が270件に達しており、「全員参加の会議所」では進出企業が40社を上回り、新たな投資をする企業が20社以上あり、その分野は資源並びに自動車、化学、食品、物流など多岐に亘っており、日本企業にとっては大きなチャンスとなっている。

また会議所の会員企業は、過去の記録である1990年の333社を突破する341社に達して記録更新しているが、まだまだ少ないので会員企業数を一挙に増やしたいと述べ、「チャレンジする会議所」では各地方の商工会議所、サンパウロ州工業連盟(FIESP)、他国の商工会議所との更なる連携をしていき、また前例、慣習にとらわれることなく会議所活動をおこない、世界のプレーヤーが集まっているブラジルでやっていきましょうと強調した。

三輪昭大使は昨年、多くの国で政権が交代、今後は中国やブラジルなど成長してきている新興国との経済・外交などでの関係が重要になってきており、ブラキチの麻生太郎元総理が安倍内閣で副総理兼財務相に就任したのは非常に心強い。

昨年12月7日に国家サニタリー庁(ANVISA)による日本からの食品輸入規制が福島県産以外は食品規制を解除したために、欧米よりも日本からの食料品輸入が緩和されたために、今後は震災以前のようにブラジルでも豊富な日本製の食品の入手が可能となると説明、また今年6月にはコンフェデレ-ションカップがブラジルで開催されるので、日本選抜チームを応援しましょうと述べた。

三輪 昭在ブラジル日本国特命全権大使並びに福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事、近藤正樹会頭の3人で鏡開きを行い、福嶌総領事が乾杯の音頭をとった後で、平田事務局長が酒樽は東山農産の山田社長から提供、またブルーツリーホテルの広瀬純子取締役が琴と三味線の演奏を提供や、各テーブル中央のフラワーアレンジメントには日本酒が入った竹筒を置くなどの温かい配慮に対して、丁寧にお礼を述べた。

青年会議所(JCI)のラファエル・ジュン・マベ会頭の新任挨拶では JCIの目標は若者へのイニシアティブ、ミッションは発展の機会を提供して世界的なネットワークつくりであることなどを説明、また2月19日のJCIの新年会への参加を招待をした。

新入会員紹介ではTOYO SETAL EMPREENDIMENTOS LTDAの鴨島元佳氏は同社の事業として石油・天然ガスのプラントの設計、施行などを行っており、昨年9月に合弁会社を設立、以前からリオ・デ・ジャネイロ日本商工会議所に加盟しているが、今回、会議所活動が活発なブラジル日本商工会議所に加盟したことなどを説明、近藤会頭から会員証が授与された。

2013/2014年度の常任理事紹介で、副会頭の藤井晋介日伯経済交流促進委員長は、昨年11月に東京で開催された第15回日本ブラジル経済合同委員会には250人が参加、フェルナンド・ピメンテル 開発商工大臣やパートナーのブラジル全国工業連盟(CNI)などブラジルからは100人が参加して、日伯の経済会議の頻度が増加してきており、アントニオ・アナスタジア・ミナスジェライス州知事から今年の同会議はミナス州での開催要望があり、ブラジルへの関心が高まってきているために、官民の交流の活性化を支援したいと述べた。

副会頭の天野一郎 日系社会委員長は、1世から日系3世が苦労して築きあげた日系ブラジル人への信頼は我々日本進出企業にとって宝であり、日本語が堪能で勤勉で優秀な日系ブラジル人との関係を取り持ちたいと述べた。

専任理事 の上野秀雄 総務委員長は、2月に開催される業種別部会長シンポジウムの日程の変更の可能性並びに部会の開催日予定の事務局への連絡を説明、 江上知剛 異業種交流委員長は、昨年までは相互啓発委員長をやっていたが、今年は異業種交流委員長として、横軸/地場企業との交流を盛り上げたいと述べた。

伊吹洋二 特命担当委員長は、昨年ゴイアス州ビジネス投資セミナーを開催、今年は興味深いセミナーや各州/各隣国との渉外関係を積極的に進めたいと述べ、村上廣高日伯法律委員長は、ブラジルの法律は複雑で頻繁に改正がおこなわれるので、法律のエキスパートを集めてその対応を会員企業にフィードバック、また年2回の税制変更セミナー開催を継続すると述べ、林正樹 企画戦略委員長は、各国との商工会議所との交流の活性化を図り、また1月にはサンパウロ州工業連盟(FIESP)共催の会議の参加を説明した。

西岡信之企業経営委員長は毎月、労働問題研究会を開催、色々な労務問題を取り上げたいと説明、遠藤秀憲相互啓発委員長はゴルフ会、忘年会、国内視察、業種別部会長シンポジウムなどの開催、昨年はマナウスへの視察見学会であったが、今年は7月に現地の会議所との交流などの視察旅行を予定していると説明した。

最後に監事会の中村 敏幸 監事会議長は、山田唯資前監事会議長から引き継いだことを説明、また昨年まで監事会で活躍した堀内勝監事に丁寧にお礼を述べ、藤井敏晴 監事は商工会議所のために頑張りたいと述べ、原 敬一監事は4年前までジュッセルドルフの商工会議所で監事を務めた経験から開かれた監事会を目指すと述べ、2013年の新年会が終了した。

近藤正樹会頭

三輪 昭在ブラジル日本国特命全権大使

左から鏡開きをおこなう福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事/三輪 昭在ブラジル日本国特命全権大使/近藤正樹会頭

乾杯の音頭をとる福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事

新年会の様子

左から三輪 昭在ブラジル日本国特命全権大使/近藤正樹会頭/福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事

2013/14年度の常任理事の紹介

2013/14年度の監事会メンバー紹介

関係者一同で記念撮影

新年会の様子

(Fotos: Jiro Mochizuki e Rubens Ito/CCIJB)

 


 

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