2023年下期の第3回フォーラム開催

貿易部会、生活産業部会並びに電機・情報通信部会共催の2023年下期の第3回フォーラムは2023年9月5日午前9時~10時すぎまで開催。司会は近藤副委員長が務め、講演者はテーマ:2023年度上期の振り返り並びに今後の展望 副題:ブラジル・中南米における今後の事業展開~ルーラ新政権の経済政策・外交政策を踏まえて~について発表した。

初めに貿易部会の山口部会長は貿易部会アンケートでは「税制改革」、「FTA」、「グリーン投資」、ブラジルの貿易収支の推移、輸出品目TOP15、輸出相手国では中国、米国、アルゼンチン、オランダ、シンガポール、日本は9位、輸入品目TOP15、輸入相手国では中国、米国、ドイツ、アルゼンチン、ロシア、インド、日本は10位、対ブラジルへの直接投資の推移、今後の注目すべき項目などについて説明。質疑応答では今後の日伯貿易で注目されている物品。ヨハネスブルグで開催されたブリックス会議で6ヵ国が新たに加盟するが、ブラジル貿易への影響。ブラジルにおける今後の注目されるテーマとその背景。排出権取引法案と今後のヨーロッパとの取引への影響などが挙げられた。

生活産業部会の川頭部会長は、建設部門、不動産部門、商業賃貸市場及びエネルギー関連部門、繊維関係部門の上期、通期の売上金額、受注金額推移、中南米における事業展開、トピックのオーガニックコットン、生産量の推移、主要生産国、今後の課題などについて説明。質疑応答ではサンパウロ市の不動産賃貸料の今後のっ傾向。再生可能エネルギーに対する投資案件の内容。今後の繊維業界の消費を左右する要因などが挙げられた。

最後に電機・情報通信部会の水守部会長は、アンケート結果では、業界の販売伸長及び縮小の要因、最優先経営課題、投資や経費の変化、今後の展望では予想の要因及び最優先経営課題、世界的な市況変化によるビジネスへの影響と対策、DX・SDGs関連取組、アンケートから見る経済展望などについて説明した。

市場概況では、設置機械稼働状況及び工作機械輸入金額傾向、ブラジルの冷蔵庫販売台数の推移、プリンターのタイプ別販売実績及び傾向、ブラジルの5G状況などについて説明した。

最後に商工会議所、ブラジル政府、日本政府への要望として、日本‐メルコスール間のEPA交渉の促進。各国メルコスール関連の最新情報の発信、政治・財政の安定化、税制改革。国内製造業保護政策の強化、ブラジル経済、市況動向の情報共有を要請した。質疑応答ではデーターセンターの市場規模拡大の背景が挙げられた。

PDF第3回フォーラム 貿易部会

PDF第3回フォーラム  生活産業部会

PDF第3回フォーラム 電機情報通信部会

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=55541