貿易部会、生活産業部会並びに電機・情報通信部会共催の2024年上期の第3回フォーラムは2024年3月20日午前9時~10時すぎまでテーマ:2023年度下期の振り返り並びに今後の展望 副題:「2024年、ブラジル民間投資拡大の可能性~現地市場ニーズの取り込みに向けて~」について開催。司会はフォーラム委員会の近藤副委員長が務めた。
初めに貿易部会の大林氏は、アンケート調査ではジェトロ、医療や機械などのメーカー、卸・小売・商社。ブラジルの貿易収支の推移、輸出品目TOP15、輸入品目TOP15、輸出相手国、輸入相手国、日本との貿易、対ブラジルへの直接投資の推移、今後の注目すべき項目などについて説明。質疑応答では4月1日よりの新移転価格税制について。ブラジルでの今後1-2年の事業拡大分野の予想。2024年の日伯貿易で期待されている分野が挙げられた。
生活産業部会の川頭部会長は、建設部門、不動産部門、商業賃貸市場及びエネルギー関連部門、繊維関係部門の売上金額、受注金額推移、原綿相場の動き、ブラジル国内の綿花相場、ブラジル民間投資拡大の可能性。ブラジルのホームセンター事情、リジュネラティブ農業などについて説明。質疑応答では2024年のサンパウロ市の不動産市場の動向、今後の国際原綿相場、リジュネラティブ綿花生産の動向が挙げられた。
最後に電機・情報通信部会の松村部会長は、アンケート結果では、下期実績に対する改善若しくは悪化の要因、上期予測の要因及び最優先経営課題、投資や経費の変化、今後の展望では予想の要因及び最優先経営課題、世界的な市況変化によるビジネスへの影響と対策、DX・SDGs関連取組、アンケートから見る経済展望、設置機械稼働状況及び工作機械輸入金額の傾向、冷蔵庫及び洗濯機の販売台数の推移、ブラジルの5G加入者数の推移、パブリッククラウドなどについて説明した。最後に商工会議所、ブラジル政府、日本政府への要望として、日本‐メルコスール間のEPA交渉の促進。各国メルコスール関連の最新情報の発信、政治・財政の安定化、税制改革。国内製造業保護政策の強化、ブラジル経済、市況動向の情報共有を要請した。質疑応答では5G加入者増加も市場の拡大状況、精密機械の増加は横ばいもどの業界が伸びているのかなどが挙げられた。
PDF貿易部会発表資料
PDF生活産業部会発表資料
PDF電機情報通信部会発表資料