21人が参加して機械金属部会開催

機械金属部会(植田真五部会長)は、2019年上期の部会長シンポジウム発表資料作成のため2019年2月11日午後4時から6時まで21人が参加して開催、今年上期の業種別部会長シンポジウムは、主題:「2018年の回顧と2019年の展望」、副題: 「成長への期待、変化への対応」に対して、参加者が自社の回顧と展望を発表した。

2018年の回顧ではトラック運転手の国道封鎖デモによる悪影響、不透明な大統領選挙、ペトロブラス石油公社新規傭船契約再開、4年ぶりの建設機械需要拡大、ブラジル企業にも生産性向上の投資計画傾向、パルプ業界再編、レアル安の為替、工作機械の稼働率上昇傾向、アルゼンチン経済懸念、風力発電や太陽光発電の売電価格の下落などが話題となった。

2019年の展望としてペトロブラスのプレサル向け設備投資案件拡大、財政再建のカギとなる年金改革実施の有無、未知数の新政権手腕、一部高炉メーカーの設備改修による減産、ダム決壊事故による鉄鉱石供給不足の懸念、人材投資、現地社員のモチベーションアップ、トップセールスの実施、競合他社のヘッドハンティング活性化、ブラジル国内鉱山における安全への投資、アルゼンチンのシェールガス投資、米中貿易戦争による影響などの懸念事項が挙げられた。

副題の「成長への期待、変化への対応」では、税制の簡素化、治安改善、優秀な人材確保、ボルソナロ新政権への期待、EU鉄鋼セーフガード措置の発動、OECD加盟申請、EU・メルコスールFTA交渉の行方、統一労働法の更なる緩和政策、ビッグデーターの活用、身の丈経営、ブラジルコスト削減が挙げられた。

また2019年4月1日からの機械金属部会新体制として、山田部会長(三菱重工)、平野副部会長(キョーセラ)、加藤副部会長(メタルワン)を選出した。

参加者は植田部会長(伯国三菱重工)、保前副部会長(メタルワン)、馬場副部会長(kobelco)、山田副部会長(三菱重工)、杉本氏(Marubeni-Itochu)、吉川氏(Yokogawa)、池辺氏(日立)、井川氏(アマダ)、牧野氏(CBC)、平野氏(キョーセラ)、根岸氏(Azbil do  Brasil)、岡本氏(MMC)、永田氏(MMC)、加治氏(出光)、阿部氏(川崎重工)、小湊氏(極東貿易)、加藤氏(Nippon Steel)、平野氏(TADANO BRASIL)、上田領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当

左から山田副部会長(三菱重工)/植田部会長(伯国三菱重工)

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