JETROサンパウロ事務所主催の第2回中南米知財セミナーは、2017年2月10日午後3時から4時30分まで商工会議所会議室に25人が参加して開催、初めJETROサンパウロ事務所の岡本正紀 知的財産部長が開催挨拶で、JETROサンパウロ事務所の知財関連取組として、ブラジル知的財産ニュースの月報の発行、希望者に対する英語版週報の発行について説明した。
続いて経済産業省製造産業局模倣品対策室の鷹野亨 模倣対策専門官(弁護士)は、「模倣品対策の現状及び模倣品対策室の取り組み」について、知的財産法概要として工業所有権法並びに著作権法、不正競争の詳細を説明、模造品の被害状況では、「模造品」問題、「海賊版」問題、「冒認出願」問題の被害状況、企業の被害として権利者の利益剥奪、企業ブランドイメージ悪化、企業のイノベーションと創造意欲の減退、国の被害として犯罪・国際テロ組織への資金供給、消費者の健康・安全被害、模造品・海賊版の相談件数の推移について説明した。
また中国からの模造品拡散状況、インターネット上の知的財産権侵害状況、模造品対策では知的財産権の取得・行使、調査方法、権利行使の方法、オンライン・オフラインの摘発、冒認出願問題によるリスク、日本政府による取組では、政府の体制、模造品対策室の役割、政府模造品・海賊版総合窓口、日中知財WG、国際知的財産保護フォーラムとの協力、海外政府機関への働きかけ、各種調査報告書、中小企業支援事業、特許庁による模造品・海賊版撲滅キャンペーンなどについて説明後に、鷹野亨 模倣対策専門官は、個別相談会を設けて相談を受け、的確なアドバイスを相談者に提供していた。
模倣品対策の現状 及び 模倣品対策室の取り組みについて 経済産業省模倣品対策室 の鷹野 亨 模倣対策専門官

経済産業省製造産業局模倣品対策室の鷹野亨 模倣対策専門官(弁護士)

JETROサンパウロ事務所の岡本正紀 知的財産部長









