3月の懇親昼食会は、2017年3月17日正午から午後2時過ぎまで160人が参加して開催、平田藤義事務局長が司会を務め、初めに特別ゲストとして国際公共政策研究センター(CIPPS)の田中 直毅 理事長、サンパウロ総領事館日系社会担当の高元 次郎 領事が紹介された。
4月11日午後3時から4時30分まで商工会議所会議室で開催されるパラグアイセミナーとしてパラグアイのグスタボ・レイテ商工大臣によるセミナー「コスト競争力強化にむけたパラグアイの活用」(仮称)、パラグアイ特命全権大使の植田善久大使による「山椒は小粒でピリリと辛い -パラグアイの魅力」について、ジェトロサンパウロ事務所の大久保敦所長が案内した。
代表者交代では、MITSUBISHI INDÚSTRIAS PESADAS DO BRASIL LTDA.の樹神幸夫社長は2016年1月に赴任、委員長を仰せつかっている環境委員会では、今月25日に補植(植樹)を通じて、環境問題への意識高揚と会員相互の親睦を図る目的で環境委員会 2017年度補植事業としての植樹イベントを案内、後任の植田真五社長は現在出張できているが、4月10日から正式に着任すると説明した。
また大和証券からイタウ・ウニバンコに出向している横路史生氏は、サンパウロに着任して4年4ヵ月が経ち、懇親昼食会にはほぼ毎回参加しており、本日ご来場の皆様のうち約6割の方とは面識があるかと思う。本日は対会議所代表交代のお知らせ。大和証券はブラジルに実体がありませんので、これまでは便宜的にイタウ・ウニバンコの名前を借りて、会議所の会員になっていた。ところが先月、隣のフェルナンド氏より「多国籍企業チームの日本担当で商工会議所活動に興味がある」と連絡があり、話し合った結果、小職より彼の方がイタウ・ウニバンコの対会議所代表として相応しいと交替することになった次第。銀行と取引の件で何か疑問があれば、今後はフェルナンドが担当させて頂きますので、いつでも何なりとご遠慮なくお申し付けください。因みに私はまだサンパウロに引き続きいますので、今後とも宜しくお願いしますと挨拶を行った。
TOKIO MARINE SEGURADORA S.A.の石丸正剛代表は、着任した5年前の2012年のブラジル経済は右肩上がりであったが、その後は沈下、今後はニューヨーク勤務ですが、5年間お世話になりましたと挨拶。後任の東邦彦代表は、4月に着任、ブラジル勤務は初めてですが、カマラ活動に協力したいと述べた。
帰任挨拶として、JICA (Japan International Cooperation Agency) の那須隆一所長は、ブラジルには2年間勤務、3月26日に帰国、サンパウロには49回出張、人材育成、日本での研修、企業進出調査などを行った。会議所活動では、政策対話委員会( 粟屋聡委員長)インフラワーキンググループ長としてビジネス環境障害除去について学んだのが印象的で、この経済危機だから人材育成の取組として官民一体で育成できると感じた。4月から監査部に勤務。役所的ではなく民間的視点からサポートしていくと説明した。
日本経済新聞の宮本 英威サンパウロ支局長は、サンパウロには5年間勤務、2012年から2016年末まではブラジルの政治経済低迷の記事しか書けなかったが、今年後半から良いニュースが期待できるにも関わらず、帰国は非常に残念ですが、素晴らしい良い経験ができた。出張回数は111回で国内15州に出張。今後は国際アジア部に勤務。帰国後は日本からブラジルが立ち直ってゆく姿をウオッチしてゆくと説明した。
日本商工会議所から出向中の商工会議所機能強化委員会の天谷浩之アドバイザーは、2014年6月から2年10か月間カマラ事務局で勤務。AGIR活動への理解を深めるためにワーキンググループメンバー70人が5分野48項目の提言を行った。補助金制度は継続するのでカマラで引き続きAGIR活動の進展してほしい。日本の中小企業進出に力を添えた3年弱ではあったが、会議所の存在感を示せたと思う。70人のワーキンググループメンバー、また特に平田藤義事務局長の力には感謝しかないと述べた。
国際公共政策研究センター(CIPPS)の田中 直毅理事長は、『ブラジル経済の動向を決めるもの ~時系列モデルによる予測~』と題して、中国の経済指標は、根拠が不明確で中国建国以来統計がなく、在庫変動指数はGDP伸び率よりも不明確であり、2014年の世界の鉄鉱石大手メーカーは、供給が需要を上回っているにも関わらず、中国の鉄鉱石メーカーを市場からカットするために増産して、鉄鉱石の国際コモディティ価格の減少につなげた。
また2008年のリーマンブラザース銀行破綻をきっかけとした世界金融危機の発生にも関わらず、中国は公共事業を拡大しはじめ、中国向けのインデックスを作る必要を感じた。中国をリサーチすると当時にブラジルのリサーチを開始するため、ブラジル経済「写真機」プロジェクトを開始したと説明。
ブラジル経済の今の動きをスキャンして、今後の動きを予測するため景気動向指数DIの作成、2014年4月からアンケート調査を商工会議所会員企業対象に開始。主に「景況感」、「売上高」、「コスト」、「在庫」などの推移をウオッチング。「景況感」の推移では、2015年1月に第2次ロウセフ政権発足で財政緊縮政策への変換及び金融政策引締めで足元の景況感悪化。2015年12月からロウセフ政権開始とラヴァ・ジャット作戦汚職捜査の進展で景況感は改善傾向、2016年5月にロウセフ大統領の停職に追い込まれ、2016年8月にテメル政権発足及びオリンピック開催で一気に景況感の流れが変化したが、売上は変わらず。
CIPPSによるブラジルインデックスの検証、ブラジル景況感では個別のトレンドとその平均、2014年~2016年のブラジルの多変量時系列モデルによる逐次予測の推移、2016年の中国の多変量時系列モデルによる逐次などについて説明、土屋信司副会頭から田中 直毅理事長に記念プレートが贈呈された。

Naoki Tanaka, presidente do CIPPS (Center for International Public Policies Studies)

Naoki Tanaka, presidente do CIPPS e Aiichiro Matsunaga, presidente da Câmara

Jiro Takamoto, cônsul do Japão em São Paulo, Yukio Kodama, vice-presidente da Câmara (de retorno ao Japão) e Yasuo Fukai, diretor-executivo da Câmara

Junsuke Koike, diretor-executivo da Câmara, Ryuichi Nasu, representante-chefe no Brasil da JICA – Agência de Cooperação Internacional do Japão (Japan International Cooperation Agency) (de retorno ao Japão) e Shinji Tsuchiya, vice-presidente da Câmara




O vice-presidente da Câmara, Shinji Tsuchiya (d), faz entrega de placa de agradecimento ao presidente do CIPPS, Naoki Tanaka (e).

Membros da Diretoria e demais autoridades com o presidente do CIPPS, Naoki Tanaka








