4月の懇親昼食会に140人が参加して開催

4月の懇親昼食会が2013年4月12日正午から2時までブルーツリー・ファリアリマ・ホテルに140人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別参加者としてMagazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長、ブルーツリーホテルの青木 智栄子社長、国際協力銀行(JBIC)リオ事務所の安井 豊首席駐在員、JICAブラジリア事務所の遠藤 浩昭次長、福嶌教輝 在サンパウロ日本国総領事代理の坪井 俊宣領事、文協(日伯文化福祉協会)の木多 喜八郎会長、県連の園田 昭憲会長、ブラジル日本商工会議所第13代会頭の貞方 賢彦氏、日本商工会議所第15代会頭の田中 信氏、ブラジル青年会議所のラファエル・ジュン・マベ会頭、 新日鐵住友金属の橋本 英二常務が紹介された。

着任挨拶ではサンパウロ日本国総領事館の山口 晃義専門調査員が3月中旬に着任、ポルトガル語圏のアンゴラやモザンビークなどに勤務、ジャイカのプロサバンナプロジェクトのコーディネータ-をしていたが、ブラジルの経済規模に驚いていると説明、代表者交代ではMURATA WORLD COMERCIAL LTDAの綿貫 彰社長はブラジル勤務4年、電子部品関連のビジネス環境は非常に厳しくて、生産工場の閉鎖に追いこまれたが、1人駐在から3人駐在となったために君崎新社長に新たなビジネスチャンスを見つけて成長させてほしいとエールを送り、後任の君崎 明生社長はブラジル勤務は2回目であり、ブラジルはBricsの一国であるので頑張りたいと強調した。

TOYOTA TSUSHO CORRETORA DE SEGUROS LTDA.の山本 芳彦代表は、5年間のブラジル勤務であったが、本人の意思とは関係なく強制送還されると笑わせ、いつかは帰ってきたいとすでにブラキチになっており、ポルトガル語はトライしたにも関わらず、あきらめたが、日本語のできる社員を15人集めたと説明、後任の小泉 貴裕代表は先週、着任したばかりで右も左もわからないが、客先回りをしていると説明、BANCO SUMITOMO MITSUI BRASILEIRO S.A.の小西輝久社長は3年前に来たが、あっという間に3年間が過ぎ、帰国後はブラジルと関係がある仕事に従事するので今後も宜しくお願いしますと挨拶、IHI DO BRASIL REPRESENTAÇÕES LTDA.の今井 修己代表は1年前にリオに着任、ブラジル勤務は通算13年になると説明、新日鐵住友金属の橋本英二常務はサンパウロに駐在して米州を管理するので、廣瀬孝社長ともども宜しくお願いしますと着任挨拶を行った。

新入会員紹介では、DOCOMO BRASIL SERVIÇOS DE TELECOMUNICAÇÃO LTDA.の大渕 博亮氏は3月に着任、コンテンツの改善のために地場企業を買収、モバイルソル-ション事業を中心に展開、腰を落ち着けて事業を展開していくと説明、UBE LATIN AMERICA SERVIÇOS LTDA の森本 克二氏はスペインに6年、ブラジル赴任して2年半、ブラジルのポテンシャルに驚いており、本社の目はアジアに向きがちとなるが、ブラジルや中南米の良さをアピールしていくと説明、MV – INCORPORAÇÃO E ESTRUTURA IMOBILIÁRIA LTDAのヴァグネル・ボリン氏はアチバイア市、カンピーナス市、サンタ・バルバラ市などで工業団地を展開、今後は南ミナスでも事業を展開すると説明、 FLORESTAS INTELIGENTES AGRICULTURA E SILVICULTURA LTDA.のゲイザ・ボリニ氏は、植林や環境保全分野で2年以上に亘って事業を展開、200種類以上のブラジル産の原木の植林事業を展開していると説明した。

全日空ブラジルの坂本エドアルド代表は名誉ある米国エア・トランスポート・ワールド社のエアライン・オブ・ザ・イヤーを受賞したことに加え、大変権威ある英国スカイトラックス社の5スターキャリアの認定を受けるとともに、定時到着率や欠航の少なさでも世界一の評価を得ていることを説明、NHK FASTENER DO BRASIL IND.COM.LTDの山内 正直社長は2013年4月から社名を変更することを伝えた。

平田事務局長はMagazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長の特別講演にはブルーツリーホテルの青木智栄子社長の多大な協力のおかげで実現したことに対して丁寧にお礼を述べ、ルイザ・エレナ・トラジャーノ社長の特別講演に先立ち藤井晋介会頭が歓迎の辞を述べた後で、トラジャーノ社長は、私の親戚は日本人や日本文化が大好きであり、日本人のブラジル農業への貢献は素晴らしく、また私の孫が8歳になったら日本語を教えたいと親日家の一端をのぞかせ、ブラジルは世界金融危機を回避、2002年のブラジルの失業者は1100万人であったが、今では500万人に減少、2002年の最低サラリーは200レアル、今では678レアルと3倍以上の増加、1億人が中産層に入っており、中間層入りしたファベーラの住民に対する冷蔵庫・テレビの販売拡大が期待でき、10万人が生活するパライゾポリスの住人の7%が薄型テレビ、1%はエアコンを所有していると説明した。

トラジャーノ社長はファベーラにブロードバンドが普及すれば消費が大幅に拡大、パライゾポリスの住民は新しいものを購入するのが好きであり、また一般的にブラジル人は消費が大好きであるために経済の拡大が可能であるにも関わらず、消費を喚起するイベントが非常に少ないが、2014年のワールドカップや2016年のオリンピック開催では、ブラジル国内の消費が一気に拡大すると予想している。

マガジンルイザはサンパウロ州フランカ市で50年前に小規模な小売業からスタート、ブラジル全国18州に700店舗以上を展開、小売販売アイテムは8000以上に達しており、バーチャル店舗、E-commerce 、顧客向けのクレジットカード、テレマーケティング、保険業や観光業にもポートフォーリオを拡大、また積極的にM&Aを展開、また14年連続で労働環境の優れた企業として表彰されており、従業員の教育促進のために補助金などを支給している。

マガジンルイザはブラジル国内の743店舗を展開して昨年の売上は前年比19.1%増加の91億レアル、そのうちE-commerceによる販売は33.3%増加の11億レアルを記録、昨年2月に南部・南東部地域で104店舗を展開するLoja do Baú社、昨年10月に北東地域で150店舗を展開する Lojas Maia社を買収して積極的に事業を拡大している。

トラジャーノ社長は重税やなかなか進まないインフラ整備、ブロクラシーやブラジルコストなどビジネス環境を整える必要はあるが、ワールドカップやオリンピックなど世界的なイベントが目白押しであり、中間層の拡大に伴って、ブラジルの小売りや国内総生産(GDP)は拡大するので、ブラジルのポテンシャリティを信じて下さいと締めくくり、藤井会頭から記念プレートが贈呈された。

ルイザ・エレナ・トラジャーノ社長の特別講演に先立ち藤井晋介会頭を歓迎の辞を述べた

講演中のMagazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長

左からブルーツリーホテルの青木智栄子社長/Magazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長/藤井晋介会頭

左からブルーツリーホテルの青木智栄子社長左から/Magazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長/藤井晋介会頭/坪井 俊宣領事

左から記念プレートを受取るMagazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長/藤井晋介

会頭

左から平田藤義事務局長/Magazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長

Magazine Luiza社のルイザ・エレナ・トラジャーノ社長を囲んで記念撮影

Fotos Jiro Mochizuki / Rubens Ito (CCIJB)

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=37875