4月定例懇親昼食会開催

4月定例懇親昼食会は、2023年4月20日正午から午後2時30分までインターコンチネンタルホテルに150人以上が参加して開催、進行役の村田俊典事務局長は懇親昼食会が満員御礼の盛況に対して参加者に丁寧にお礼を述べた。

初めに特別参加者として、パウロ・リカルド・カルドーゾ 元連邦歳入庁税務・訴訟副長官、在サンパウロ日本国総領事館の小室千帆 首席領事、日系主要団体から県連の市川利雄会長、文協の頃末アンドレ氏、援協のファビオ・ソウザ氏、バイア州名誉領事のロベルト・ミズシマ氏が紹介された。

小寺 勇輝会頭は、会頭挨拶で、4月は日本人にとって新たなスタート時期であり、商工会議所も新体制で盛り上げたい。年2回の今年上半期の部会長フォーラムは3月下旬に開催、テーマ: 部会による2022年度下期の振り返り並びに今後の展望  副題: 「世界的な高インフレの影響を乗り越える」では10部会を5回に分けて開催、過去20年間の発表資料は日本語サイトに掲載されているので、興味ある人は参照してほしい。ブラジル国民が最も注目している税制改革について、今日の昼食会でパウロ・リカルド・カルドーゾ 元連邦国庫庁税務・訴訟副長官が講演するので期待してほしいと説明した。

在サンパウロ日本国総領事館の小室千帆 首席領事は、総領事館からのお知らせとして、3月27日から新規旅券発行はオンラインで可能、またオンラインでの一時査証審査についても説明した。

在サンパウロ日本国総領事館の小室千帆 首席領事

小寺 勇輝会頭から講演者のパウロ・リカルド・カルドーゾ 元連邦歳入庁税務・訴訟副長官に記念プレート贈呈

小寺 勇輝会頭は講師歓迎の辞ではポルトガル語で講演者の略歴を紹介した。講師のパウロ・リカルド・カルドーゾ 元連邦国庫庁税務・訴訟副長官は、テーマ「税制改革」について、ブラジルの税制は連邦税、州税及び市税など50種類を超える複雑な税制度であり、長年に亘って議論されてきたが、税制改革は全ての産業にインパクトを与え、ブラジルへの投資障害となっているブラジルコストの軽減に繋がる非常に重要な改革と強調。税制改革の取組としては3段階での改革を進める。

ブラジルの税制改革法案は、憲法改正による議員立法2法案である下院の2019年憲法改正法案(PEC)45号並びに上院の2019年PEC110号を一本化して審議するもので、税制改革の目的は、付加価値税(IVA)に相当する諸税、連邦税の社会負担金(PIS/COFINS)および工業製品税(IPI)、州税の商品流通サービス税(ICMS)、市税のサービス税(ISS)を一本化して物品サービス税(IBS)とする税制改革であり、ブラジル国内で活動する企業は、多額の税負担、連邦政府・州・市の多岐にわたる税金、州や市によって異なる税率など、複雑な税務申告手続きに対応するための膨大な業務負担でブラジルコストとなっている。付加価値関連の各税が一本化して業務負担軽減や外注コストが低減すれば、画期的なビジネス環境改善となるために早急な税制改革実施が不可欠となっている。

税制改革を早急に進めるために12人で構成されるタスクフォースが2月15日に発足、90日間で終了するが、2つの法案を1つにまとめる使命を持っており、下院の憲法改正法案(PEC)45号と上院の110号の相違点、財・サービスに関する税金IBS,財・サービスに関する貢献CBS。付加価値税、選択税。租税効果。IPI税,PIS,COFINS,ICMS及びISS税の5種類の税の廃止。マナウスフリーゾーンの存続などについて説明した。質疑応答では今迄税制改革が遅れた理由及び何時頃税制改革は国会で承認されるのか。選択税の税率が上がる可能性が挙げられた。

パウロ・リカルド・カルドーゾ 元連邦国庫庁税務・訴訟副長官、テーマ「税制改革」の講演資料
右クリック→: Apresentação da Palestra

パウロ・リカルド・カルドーゾ 元連邦国庫庁税務・訴訟副長官

新理事就任挨拶では、NGK do Brasilの出岡祐紀社長は、ブラジル駐在3年、趣味は旅行とゴルフ。4月からの英語の社名NiTerraについて、ビデオで由来などを説明した。Nippon Steel América do Sulの秋山雄一社長は帰任挨拶で、ブラジル駐在5年、会議所活動では副会頭、環境委員長、機械・金属部会所属、定款変更、工場見学や環境大臣との意見交換会に参加、キーワードの全員参加型に替わると会議所活動はもっと盛り上がると説明した。

NGK do Brasilの出岡祐紀社長

Nippon Steel América do Sulの秋山雄一社長

時事通信サンパウロ支局の田中健吾支局長は、3月に着任ベルギー、米国やオーストラリアで勤務。ブラジル駐在ではメキシコ以南を担当と説明。Shimadzu do Brasilの芳野啓介社長は4月に着任。今までは英語圏のシンガポールやオーストラリアで勤務。ブラジルでは思いっきり業績を伸ばしたいと強調した。Nippon Express Do Brasilの菅原直之氏は、ブラジルはインドネシアに次いで海外勤務2回目、引越貨物、航空貨物、海上貨物など手腕を発揮したいと述べた。

時事通信サンパウロ支局の田中健吾支局長

Shimadzu do Brasilの芳野啓介社長

Nippon Express Do Brasilの菅原直之氏

3分間スピーチでは、FGV ブラジル日本企業推進センター長のEdson Kenji Kondo教授は、イタウー銀行やブラジル大使館、筑波大学に勤務、日伯企業推進センター、企業カスタムプログラム。FGVミッションとしてブラジルの発展に貢献、FGVは11 の学校と 90 以上の学習センターを擁し、全国文部省ランキング11年連続首位、 FGV in Company は、15 年の歴史の中で 1,000 を超える企業クライアントにサービスを提供、商工会議所会員増強についても説明した。

3分間スピーチ FGV Apresentacao

FGV ブラジル日本企業推進センター長のEdson Kenji Kondo教授

Daiso do Brasilの大野恵介社長は、ダイソーのブラジル進出の歴史、サンパウロ州、リオ州及びパラナ州を中心に136店舗を擁し、ゴイアス州やブラジリアでの出店、ショッピングセンターとのパートナーシップ、パウリスタ大通り界隈の出店マップなどについて説明。CQSFV AdvogadosのFelipe Senna氏は、同弁護士事務所のパートナー、事業内容、業界ランキング、世界支店網などを紹介した。

3分間スピーチ – EXPANSÃO DAISO BRASIL

3分間スピーチ – CQSFV

Daiso do Brasilの大野恵介社長

また県連の市川利雄会長は、3月開催の第4回シンポジウム紹介、7月7日から9日まで開催される第24回日本祭りへの日本企業支援を要請した。独立行政法人 国際交流基金サンパウロ日本文化センターの洲崎勝所長は、3月のアニメソングダンスコンテストには21人が参加、200人以上の観客を動員して反響が予想を上回った。今後1年間はブラジル各地でオンラインコンテストを計画していると説明した。

3分間スピーチ_Kenren_Apresentação

CQSFV AdvogadosのFelipe Senna氏

県連の市川利雄会長

国際交流基金サンパウロ日本文化センターの洲崎勝所長

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