6月の懇親昼食会が2009年6月19日正午からブッフェ・コロニアルに143人が参加して開催、特別ゲストに日系のワルテル・イホシ下議とウイリアム・ウー下議を迎えて開催された。
平田藤義事務局長が司会を務め、初めに特別ゲストのヴァルテル・イホシ下議、ウイリアム・ウー下議、大部一秋総領事、芳賀克彦JICAブラジル事務所所長、森口忠義イナシオ援協会長、与儀昭雄県連会長、桂川富雄文協副会長、山田ツネヤス・アリアンサ副会長が紹介された。
3分間スピーチでは憩の園の吉岡黎明会長が挨拶を行い、アイカワ副会長はワタナベ・マルガリーダ女史が1942年に設立した憩の園の歴史を説明、今では入居者の大半は80歳以上の虚弱な老人であり、老人ホーム運営のためには日系やブラジル社会からの資金援助の協力が欠かせないと説明、1990年代には8000人の会員いたが、今では僅かに944まで減少しており、運営費調達が益々難しくなっている現状を説明して8月16日には最大の収入源となるバザーを開催するが、毎年1万5000人前後が参加、ボランティアは1000人以上が協力してバザーに参加するが、抽選用の製品提供やバザー参加を呼びかけた。
ブルーツリーホテルのフラヴィオ・モンテイロ・マーケティングセールス・デイレクターがポルトガル語で同ホテルの青木智栄子経営審議会会長兼CEOがヴァロール紙のエンターテイメント、ホテル、レストラン並びに観光部門で経営エグゼクティブ賞に2度目の受賞に対して、商工会議所のサイトに掲載されたことに厚くお礼を述べ、内村明美アジア担当エグゼクチィブはブルーツリーパーク・リンスホテルでは日本の下呂温泉の泉質に近く、地下3459メートルから1時間当たり45万リットルの39.5度の豊富な温泉が湧き出ており、飲料すれば消化器系の病状回復、椰子や広大な放牧地や原生林が温泉テラピーに相乗効果があると説明した。
続いてクイックリー・トラベル社のセルジオ・マサキ・フミオカ取締役は創立10周年を迎えて、提携しているホテルに関する情報提供する「ホテル案内」を作成して、同トラベル社を通しての優遇サービスや各ホテル情報を網羅したブックを紹介した。
最後にサンパウロ総領事館の飯浜輝雄相談員が在外選挙制度について説明、衆議院選挙が近づいてきているために、在外選挙希望者は選挙人登録申請をする必要があるが、詳細については外務省のホームページをアクセスすると入手できると案内した
外務省ホームページ www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/
代表者交代では商商船三井の廣瀬隆社長が4年のブラジル勤務を終えて6月23日に帰任するが、”tempo passa rápido”と”光陰矢のごとし”と4年間は瞬く間に過ぎ去ったが、日本移民100周年祭に立ち会えて幸運だったし、一生の思い出になったと述べた。
後任の寺元清隆新社長は海外勤務では米国とタイに次いで3度目であるが、昨年10月からブラジルに滞在、昨年は日本で勤務していた名古屋で名古屋開港100周年とブラジルに来て日本移民100周年と2つの100周年記念事業に参加できたことは非常にラッキーであったと述べた。
タカタ・ペトリの長瀬周治社長はブラジル勤務11年と長期に亘ったが、良い思いばかりが脳裏の残っていると述べ、後任の大竹茂新社長はブラジル勤務3回目であり、初めは銀行、続いて大使館、今回は自動車部品メーカー勤務となるが、勤務地がジュンジャイ市でサンパウロ市へは日本食の買出しや日本の放送を堪能するために来ると笑いを誘った。
味の素の新谷道治社長は通算6年のブラジル勤務は楽しく仕事が出来たと帰国挨拶を行い、パイロットペンの佐野典久社長は平塚市出身で初めて平塚市から出て海外勤務もはじめてと笑いを誘い、32年の歴史を誇るリクルート最大手のCatho社のノルベルト・チャダジ社長、アオキ弁護士事務所のエリカ・アオキ代表、サンタ・クルス病院の中村勉代表がそれぞれ入会挨拶を行なった。
日伯友好交流促進協会の田中信代表者委員長からサンパウロ援護協会の森口忠義イナシオ会長に助成金の授与が行なわれ、森口会長は丁寧な謝辞を述べた。(プレスリリース)
連邦下院議員で伯国会議員連盟のヴァルテル・イホシ会長は「連邦下院における議員活動と伯日関係の展望」と題して、昨年の日本移民百周年を契機に両国関係は更に緊密化してきており、また昨年の貿易は45%以上増加、日本からの投資は過去10年間で9倍に増加して4位に上昇して日本から大いに注目されており、5月にジルベルト・カサビ市長一行と日本のモノレールを導入するために日本へミッションとして同行、チラデンテス・エクスプレスの22.3キロ区間に導入を予定している。
イホシ下議は6月16日に下院で400人以上が参加して高速鉄道に関するシンポ並びにエクスポジションを開催、また同じ日に金融危機で日本から帰国を余儀なくされている出稼ぎの置かれている立場などに対するシンポを開催、今後の帰国者援助などについて意見の交換会を行なった。
続いて連邦下院議員で伯国会議員連盟のウイリアム・ウー副会長は昨年の日本からの投資は前年の8倍以上に相当する41億ドルに達して、海外からの投資の10%に相当するまで増加して注目されており、今後の両国間の貿易の拡大が予想されている。
また地上デジタルテレビ放送に日伯方式での技術協力、今後、導入される高速鉄道での技術協力、環境部門でも共同開発が可能であり、日本在住ブラジル人への教育支援や年金協定などについても説明した。
講演後に田中信会頭から記念プレートを受取るヴァルテル・イホシ連邦下院議員
講演後に田中信会頭から記念プレートを受取るウイリアム・ウー下院議員
熱心にヴァルテル・イホシ下院議員の講演を聞く参加者