7月の懇親昼食会ではバウルー市のアゴスチーニョ市長が企業誘致講演

   7月の懇親昼食会は2009年7月17日正午からマクソウド・プラザホテルに101人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、講演はバウルー市のロドリゴ・アゴスチーニョ市長が「バウルー市への企業誘致」と題して、40万人都市のバウルー市はサンパウロ州の中心部に位置し、交通の要所としてサンパウロ州の心臓と呼ばれ、鉄道や道路が交差するサンパウロ州の交通網の要であり、2ヵ所の空港やチエテ河の水路など交通インフラが最も整ったサンパウロ州随一の都市で、また10大学や多くの職業訓練校など優秀で豊富な人材採用は容易であり、数多くのショピングセンターや農業や観光業も盛んで、これほど企業進出に最適な都市は州内でもバウルー市が抜きんでていると強調した。

   またサンパウロ州奥地から多くの小売業者や一般客が訪れる大型卸売り網やショピングセンターが集中して商業も盛んで、鉱工業部門ではブラジルの50%の生産を占めるバッテリー部門、食品、グリフィック部門や輸出産業の育成、数多くの零細・小企業設立のためのブロクラシー削減政策を採用、日系ブラジル人が多く住んでいる同市への日本企業の進出は諸手を挙げて歓迎しますと結んで講演を終了、参加者から大きな拍手が送られた。

   懇親昼食会は初めに特別ゲストの聖州バウルー市のロドリゴ・アゴスチーニョ市長、アントニオ・モンデリ・ジュニオール同市経済開発局長、丸橋次郎首席領事がそれぞれ紹介された。

   3分間スピーチではブラジル川崎重工の澁谷吉雄社長は老築化が進んでいた旧神戸移住センターから「神戸市立海外移住と文化の交流センター」の改修工事に対する募金協力に御礼を述べ、1年前から始めた募金活動では68団体と1705名からの協力で30万7,000レアルの浄財がされ、後藤隆顧問からは大型寄付やパナソニックは45名連名での寄付が寄せられたこと、6月3日のオープニング式には国内外から150名が参加して開催、25万人の海外移住者が巣立った移住センターは改修して移住者が船上生活に慣れるために室内が設計されて当時の建物の記憶・人々の記憶を蘇るように工夫された展示となっており、また移住先で使用した農具や渡航の際に日本から持参した道具の展示、南米航路と洋上での生活なども紹介されて当時の様子や移住者の気持ちが理解できる展示となっており、また募金した人の名前が刻まれていると説明して交流センターの改修工事、資料収集や同センターの案内をビデオで紹介した。

   JALの小西弘恭南米統括支店長は「JALのサービス案内」として、JALはサンパウロ-NY経由成田は週3便運行、ファーストクラスは11席、ビジネスクラスは91席、エコノミークラスは201席であるが、ビジネスクラスはJAL運行便の中でも最も多く、ファーストクラスはリクライニングシートが180度傾き、臨席との間隔は185センチ、食事は事前予約、ビジネスクラスは季節をコンセプトして食事は日本の四季を基本コンセプトに提供、シートは170度、エコノミークラスは全席に個人用テレビを備え、サンパウロ-NYの搭乗員は14名でブラジル人が7名、NY-成田はブラジル人搭乗員が2名それぞれ乗務して他航空会社との違いを強調、またマイレージでは日本から米国管轄への切替は非常に便利になるために薦め、最後にJAL航空の利用をお願いした。

   ポルトガルの日本大使館に転勤する在サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事はサンパウロ勤務が約5年であっという間に過ぎたが、非常に充実した勤務になったと述べ、昨年の日本移民100周年記念行事に関われたことが印象に残っており、ブラジルに住んでいると日本が身近な国でありことを改めて実感したことと、小泉首相の訪伯、ルーラ大統領の訪日と続き、両国の貿易高も大幅に上昇して日伯関係が右肩上がりで上昇していること、今後の日伯関係は無限の将来が約束されていると述べ、充実した勤務できたことに対して丁寧に御礼を述べた。

   ブラジルNTTの足立幸雄新社長が着任挨拶を行ない、新入会員紹介として鹿島建設グループのケミカル・グラウトカンパニー(CGC)の米田国章社長、ブラジル新日本石油の谷川二朗社長、ミヤハラ・モレット&カワタ弁護士事務所のネルソン・ミヤハラ社長、パナラ州ロンドリーナ市に本社を置くA.YOSHIIエンジェニャリア社の吉井篤社長、MBKディストリビューター社(MBK)の谷本隆彦副社長はそれぞれ田中会頭より会員証を受取った。

                 

左から講演者のバウルー市のロドリゴ・アゴスチーニョ市長/田中信会頭/丸橋次郎首席領事

                 

                7月の懇親昼食会の様子

                

               壇上はバウルー市への投資誘致について講演するロドリゴ・アゴスチーニョ市長

 

 

 

 

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