7月の懇親昼食会に125人が参加して開催

7月の懇親昼食会は2010年7月16日正午過ぎから午後2時までマクソウド・ホテルに125人が参加して開催、通信省のロベルト・ピント・マルチンス次官が「デジタルテレビ普及における日伯間の協力」と題して講演を行った。

司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストの通信省のロベルト・ピント・マルチンス次官、サンパウロ総領事館の小林雅彦首席領事、大阪・サンパウロ姉妹都市協会の岡田茂男会長を紹介した。

連絡事項では平田事務局長が2010年下期業種別部会長シンポの開催日変更として、会員になった連邦貯蓄金庫(Caixa)と送金業務などで提携している磐田信用金庫が表敬訪問した際に、日本から中小企業ミッションが来伯するが、是非、部会長シンポに参加したいと強い要望があったことなどが開催日変更につながったと説明、また活発に活動している環境委員会が10月22日に植林ツアーを計画しているために、是非、参加して下さいと案内した。

3分間スピーチでは大阪・サンパウロ姉妹都市協会の岡田茂男会長は同姉妹都市協会の紹介として1969年にサンパウロトと大阪は姉妹提携して41周年、青少年の健全育成を祈念し製作した「みおつくしの鐘」のレプリカ(「愛の鐘」)を東洋街のあるリべルダーデ広場近辺に贈呈を予定、また6月の総会で会長に選任されて、会員数の3倍増を目標にしているために、大阪に本社や支社のある企業への入会を要請した。

続いてQuickly Travel社のセルジオ・マサキ・フミオカ取締役は2010年版ホテルダイレクトリー出版について、第1回目のダイレクトリーは非常に好評であり、今回の改訂版はホテルの写真の更新、住所、メールアドレス、電話番号、イベント会場の内容の紹介、格安ホテルの料金も掲載して最適なホテルが選べるようになっていると紹介した。

ジェトロ・サンパウロセンターの佐々木光元所長の後任としてブラジル勤務の経験のある澤田吉啓所長が着任挨拶を行い、新入会員紹介ではSouza,Cescon,Barrieu&Flesch Advogados社のカシオ・ナムール氏がパワーポイントで自社を紹介、続いてアジアデスク担当の中国大連出身で長年に亘って日本で勉強した弁護士の秦小梅女史が素晴らしい日本語でアジアデスクについて説明した。

通信省のロベルト・ピント・マルチンス次官が「デジタルテレビ普及における日伯間の協力」と題して講演、1895年には日本とブラジルの間で「日伯修好通商航海条約」が締結、2008年は日本移民100周年と両国関係は100年以上に亘って非常に友好関係があり、1950年代には日本企業のブラジル進出の第一波が始まり、ウジミナスなどの製鉄業、石油化学や繊維関連企業が投資を開始、1990年代から自動車メーカーが進出、また日本企業は企業買収ではなくて、ブラジル企業とパートナーを組むから歓迎されると説明した。

1990年代に日本ではアナログハイビジョン試験放送開始、2000年にデジタル衛星ハイビジョン(BS-hi)を開始したことでテレビのデジタル化推進、2003年からブラジルは日本/米国/ヨーロッパの地上波デジタル放送技術の比較を検討開始、日本のISDB-T方式は欧州の「DVB-T方式」や米国の「ATSC方式」に比べ、電波障害や干渉に強く、移動時でも受信が良好であるといった技術的な優位性がある点やワンセグ放送とハイビジョン伝送を1つの送信機で伝送でき、全体のコストを抑えられるといった利点から2007年にブラジルが採用を決定した。

日伯方式をすでに採用している国はペルー、アルゼンチン、チリ、ヴェネズエラ、エクアドル、コスタリカ、パラグアイ、ボリビア並びにフィリピンであり、ウルグアイ、コロンビアは採用の可能性が残されており、またアフリカの南部アフリカ開発共同体(SADC)での採用でも両国はミッション派遣などで協力していると結んで講演を終えて、近藤正樹副会頭から記念プレートが贈呈された。

懇親昼食会に先立って午前11時から11時30分まで臨時理事会を開催、近藤正樹会頭代理が2010年度常任理事補充選挙開始挨拶、中村敏幸選挙管理委員長が選挙方法を説明、 近藤会頭代理が候補者の澤田吉啓新常任理事を挙手による選挙で満場一致で承認、定款ならびに選挙規則改定案の件について説明、挙手により改定案が承認され、正午から始まった臨時総会では総務委員長の近藤会頭代理 定款ならびに選挙規則改定案の件の承認は満場一致で承認された。

通信省のロベルト・ピント・マルチンス次官が「デジタルテレビ普及における日伯間の協力」と題して講演 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

左から記念プレートを贈呈する近藤正樹会頭代理/ロベルト・ピント・マルチンス次官

125人が参加した懇親昼食会の様子

右から3人目の講演者である通信省のロベルト・ピント・マルチンス次官と記念撮影

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=34249