8月の定例懇親昼食会に100人が参加してブッフェ・コロニアルで開催

8月の定例懇親昼食会に100人が参加して2011年8月12日正午から午後2時までブッフェ・コロニアルで開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別参加者の貿易審議会(CAMEX)のエミリオ・ガロファロ・フィーリョ局長、サンパウロ日伯援護協会の菊地義治会長、日本経団連国際協力本部の牧野賢作氏を紹介した。

近藤会頭はメインゲストで講演者のエミリオ・ガロファロ・フィーリョ局長に対して歓迎の辞を述べた後、エミリオ氏は「日伯貿易」と題して、中 銀外貨準備局長時の1986年に、初めて訪日して「ブラジルにとっての最適なパートナーは日本であると認識した」ことを強調、またブラジル銀行国際部長として 再度、訪日を果たした時は「今よりもずっと小規模であったトヨタ自動車にブラジルへの進出を促したにも関わらず、ハイパーインフレのブラジルでは企業経営 ができないと断られた」などと述べ、「長期スパンの事業計画立案の重要性を学んだ」と日本での体験や経験談を披露した。

エミリオ氏はブラジルと中国及び韓国との貿易は年々盛んになっており、昨年の中国からの輸入は対前年比14%増加、韓国からの輸入は同5%増加するなど拡大、CAMEXの組織や業務、2006年から日本との輸出入の推移、ブラジルと日本の貿易収支の推移、日本への第一次産品を中心とした貿易、ブラジルの輸入に占める日本の比率、日本向け輸出品目の推移、ブラジルの為替の動向などを詳細に説明、また経済産業省とブラジルの商工開発省との8月8日にサルバドール市で開催された第5回日伯貿易投資促進合同委員会のテーマや議題を紹介、ヴィザ延長に対する朗報や移転価格税制などビジネス環境整備で活発な意見交換などが行われたことも説明した。

連絡事項では日伯経済交流促進副委員長の澤田吉啓企画戦略委員長が8月23日に開催される業種別部会長シンポジウムの案内並びにバイア州サルバドール市のバイア州工業連盟で8月8日に開催された第5回日伯貿易投資促進合同委員会、8月9日と10日の第14回日本ブラジル経済合同委員会で挙げられたテーマや内容を報告、ヴィザの問題では3年のマルチヴィザ発給のグッドニュース発表の予定や過去最高の参加者を記録したことなどを報告した。

3分間スピーチでは菊地会長が「援協の医療福祉・チェックアップと自閉症療育プロジェクト」について、初めにビデオで紹介、「PIPA」と呼ばれる青空学級で自由に楽しく集団生活を行い、太鼓の演奏、竹馬、一輪車、食事、掃除や庭の手入れを共同で行い、希望にあふれた未来に羽ばたく「凧」になるように園児を指導、またリデルダーデ地区の福祉センター2階に設けられたチェックアップセンターは人間ドック、生活習慣病、駐在員の健康管理を行い、日本語のできる医師が指導して日本並みと評判を頂いているために、是非、利用していただきたいと呼び掛けた。

またアイセック・ジャパン東京大学委員会の田宮道尚氏は日本進出企業でのインターンシップ制度活用で、日本を背負ってゆく若者にチャンスを挙げてほしいと協力を依頼、すでに商社やメーカーでは日本の学生を受け入れていることを説明した。

新入会員紹介ではSumitomo Indústrias Pesadas do Brasilのマテウス・ボテーリョ氏 AZ Consultoria Treinamento Profissional社のファービオ・スズキ氏が近藤正樹会頭から会員証をそれぞれ受取った。

 

左から左から記念プレートを贈呈する近藤正樹会頭/記念プレートを掲げる貿易審議会(CAMEX)のエミリオ・ガロファロ・フィーリョ局長(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

エミリオ・ガロファロ・フィーリョ局長を囲んで記念撮影

講演中の貿易審議会(CAMEX)のエミリオ・ガロファロ・フィーリョ局長

100人が参加した懇親昼食会

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=35547