MIURA BOILER DO BRASILがジュンジアイ市に工場をオープン

三浦工業株式会社(宮内大介 代表取締役社長執行役員)は世界7番目の工場MIURA BOILER DO BRASIL LTDA.(渡邊 力社長)をサンパウロ州ジュンジアイ市にオープンした。

日本のボイラのトップメーカーに成長した三浦工業は韓国、中国、台湾などアジア以外に北米や欧州にも展開している。2012年に設立したMIURA BOILER DO BRASILは世界で7番目の工場だ。

渡邊社長はジュンジアイ市に工場を設立して以来、竣工に至るまでの経緯や量産に漕ぎつけた自信作LX-300SG型ボイラをお披露目しながら同社の業容や社是について紹介。

宮内本社代表取締役社長は何故ジュンジアイなのか?を説明、「世界のお客様に省エネルギーと環境保全でお役に立つという経営理念を掲げ、廉くて良いボイラを世界中にお届けしたい!2億人超の人口を擁するブラジル社会に貢献したい!!」と強いメッセージを述べた。

竣工式には同市のPedro Bigardi市長をはじめMarcelo経済開発科学技術局長、Gilson工業促進部長、Mauritiusサンパウロ州工業センター(CIESP)のジュンジアイ支部理事長や顧客(会議所会員企業含む)、サプライヤー、銀行関係およびマスコミ関係者など約100名超が参加した。

テープカット、目出度い和太鼓ショーに続き両国家斉唱後、渡邊社長が業容説明、続いてPedro市長、平田事務局長が祝辞を述べ、宮内本社代表取締役社長が挨拶、鏡開きでは越智 康夫常務取締役兼常務執行役員(米州事業本部長、ミウラアメリカ株式会社 会長、ミウラインターナショナルアメリカス株式会社 社長)が乾杯の音頭を執った。

以下、平田事務局長の祝辞:
本日の竣工式に駆けつけられた宮内本社代表取締役社長様をはじめご来賓の皆様またご臨席の皆様、本日は心から本当におめでとうございます。

小型貫流ボイラにおいて圧倒的なシェアを誇る三浦ボイラ様は今から4年程前、ブラジルに於ける入念な市場調査を終えられた頃でしょうか、2012年に当会議所にご入会されました。

あれから約4年が経過しましたが、ブラジルは政治・経済・モラル・ジカ熱感染症の4重苦の未曾有な危機に瀕している最中にも拘わらず、この度めでたく製造販売に漕ぎつけられました。

この様な歴史的な危機をむしろチャンスと捉えられた三浦ボイラ様の経営判断と大胆な行動力は、多くの投資家の模範例ではないかと思い、あらためて敬意を表する次第です。

戦略・戦術論に於いて良く耳に目にする「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という孫子の格言があります。適切な引用かどうかはさておき、つい最近、MIURA AMERICA CO,LTDの越智康夫CEO様並びにMIURA BOILER DO BRASILの渡邊 力(つとむ)社長様が会議所をご訪問され、今日までの同社の経緯について詳しくご説明頂き、この故事を心して強く思い浮かべました。

設立から僅か4年、今日までの沿革を拝見しますと人材の採用に始まり、輸入販売の許認可、建屋建設、ボイラの命と言える水分析ラボの設置および水分析の開始、サンパウロ工業連盟など色々な関係団体へ積極的に加入、委託製造開始、部品の現地調達、ボイラ取り扱い許認可取得、FIESP主催の省エネ・環境負荷低減への優秀レポートにミウラボイラを導入した事例を発表したJohnson&Johnson社が選出される等々、蒸気ボイラLX-300SG型の試作機を完成するまで、全社総力を挙げ実に様々な事を成し遂げられています。

また自社製品を地域別・業種別のどの顧客へどれだけ納入されたか、その実績や何処にどれだけの同業他社が存在し、その顧客は誰なのか?さらに将来を見通され業種ごとのターゲットとする顧客は何処のどの企業なのか、実に戦略性に富み明確に記述されています。

さらに又、今直面しているブラジル経済の低迷を潮目に、2億人超の人口と世界第5位の労働力人口を誇るブラジルは、色々な業種業界において、徐々に景気回復が進めば蒸気ボイラの増設・入替え需要が見込める等とブラジルの潜在的なポテンシャルを信じ、果敢にチャレンジされている様子が伺えます。

1959年のZボイラの開発に始まったミウラの歴史、全社一丸となってお客様に役立つモノづくりに挑戦し、今では日本のボイラのトップメーカーにまで成長され、ブラジルでもそのDNAが確実に受け継がれているように思えます。

『世界のお客様に省エネルギーと環境保全でお役に立つ』というミッションのもと、ブラジルで『技術力(開発・製造)』『営業・販売力』『メンテナンス力』、三位一体の独自のビジネスモデルでミウラのコンパクトボイラシステムがブラジルのスタンダードとなる日を目指し、さらに挑戦し続けるMIURA BOILER DO BRASIL様の今後の益々のご活躍とご発展を心からお祈りいたしまして私の祝辞とさせて頂きます。

Por último, gostaria de pedir um grande favor ao Senhor Prefeito. Tenho certeza de que a Miura Boiler crescerá ainda mais e se tornará em uma empresa top não só no Brasil, mas no mundo, da qual Jundiaí irá se orgulhar no futuro. Espero poder contar com o contínuo apoio da Vossa Excelência para esta empresa que contribuirá enormemente para o país, principalmente na geração de empregos, atualmente um grande desafio para os níveis federal, estadual e municipal.     

(最後に市長様に1件お願いが御座います。このミウラボイラ様はやがてブラジルのみならず世界でも必ずジュンジアイ市が誇りとするトップメーカーに成長致します。今、ブラジルの連邦、州、市レベルで特に問題になっている雇用面でも大きく貢献される企業でありますので、引き続きご支援の程、重ねて宜しくお願い申し上げます。)

Tsutomu Watanabe (diretor-presidente da Miura Boiler do Brasil Ltda.), Daisuke Miyauchi (presidente global da Miura Co., Ltd.), Pedro Bigardi (prefeito de Jundiaí-SP) e Yasuo Ochi (diretor-executivo, Sede de Negócios Americanos, da Miura Co., Ltd.), no descerramento da fita (Foto: Paulo Grégio)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=41901