NTTが市内のホテルでグローバルICTセミナーを開催

2010年3月23日、ホテル・チボリにおいてNTTコミュニケーションズ本社から和才博美代表取締役社長が來伯、100名以上が参加する盛大なセミナーを開いた。来賓として在サンパウロ総領事館の大部一秋総領事、中山立夫ブラジル日本商工会議所会頭等の出席に加え、NTTブラジルのカスタマーや会議所会員企業が大勢参加した。

セミナー終了後、同ホテルでレショプションを開催、和才社長が挨拶、伯国での事業展開の歴史、グローバル通信戦略、クラウドサービスの展開などを説明、顧客満足度では常に世界のトップの座を目指したいと力強いメッセージを贈り、優秀な人材、技術、豊富な資源を有するブラジルと今後さらに関係を強化、一番遠くて一番近い国になりたいと期待を寄せた。

大部総領事はこれから先、逞しい成長を遂げるブラジルにおいて工業インフラや情報通信インフラの分野で日本のジャイアンツNTTの果たす役割は大きいと祝辞を述べたのに続き中山会頭が乾杯の音頭を執って立食歓談に入った。

平田事務局長談話
セミナーのテーマは2つ、『テクノロジートレンド クラウドコンピューティング ~持たないITという選択~』と題し、アクセンチュア(株)のエグジェクティブ・パートナー馬場昭文氏が、又NTTブラジルの足立幸雄代表取締役社長から『NTTが南米で目指す日本品質とは』と各々が大変興味深いプレゼンを行った。

ITの世界でクラウドと言う用語が話題になる中、素人にとってはもうひとつ雲を掴む様な
コンピューターシステムのネットワークをイメージしていたが、従来はハードやソフト・ウェアなどを各々が購入・構築していたのと違い、電気・ガス・水道のように必要な時に必要な分を利用するモデルであるとの非常に分かり易い説明で初めて納得できた。

クラウドコンピューティングが齎すものはIT投資の最適化とスピードであるとの説明を聞き、つい最近、会議所事務局に導入したばかりのPCシステムに、もう見直しの時期が来ているのではと日進月歩の世界に戸惑った。集中から分散処理、多極化した世界で伸縮自在な高度な集中処理方式に形を変え回帰したのではと勝手に想像もしてみた。

本日はたまたま終日、会議所のコンピューターシステムがダウン、平日なら何百通も入るメールが何一つ受信出来ず困り果てていたが、このセミナーを聴講し解決のヒントを得ることが出来、救われた思いであった。特に日本並みの品質とサービスの提供に期待するのは進出日本企業のみならず全ての在ブラジル企業の願いでもあろう。是非、同社が得意とするデータ通信サービスの提供を通じ和才社長の印象的な言葉「一番遠くて一番近い国」の実現に期待したい。

100人以上が参加して開催されたセミナー

乾杯の音頭をとる中山立夫会頭

 

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