2013年12月4日、Yokogawa América do Sul(略:YSA) (吉田聡社長)は本社から海堀周造代表取締役会長を迎え、市内のJockey Clubに約250人以上の業界関係者や顧客等を招き盛大な操業40周年記念式典を挙行した。
最初、同社の設立40年の歴史をビデオで紹介後に海堀会長が挨拶、続いて福嶌総領事、平田藤義事務局長、主要顧客のブラスケンやヴァーレの役員等がブラジルにおける工業振興および一般社会に多大な貢献を果たした事に対し敬意を表し今後の益々の躍進・発展を祈り祝辞を述べた。
福嶌総領事、海堀会長、吉田社長、平田事務局長が鏡開きを行った。最後の閉会挨拶は吉田社長が参加者へ丁寧にお礼、またブラジルYokogawa 設立当時の伊藤武 元社長も「40年前に自分の妻を含めた6人体制でスタートした。チリ、アルゼンチン、ペルー、コロンビアにも業容を拡大、今現在70倍の陣容、420人に成長し非常に満足している。」と、熱い思いを込め3度繰り返した「有難う」の言葉が会場を沸かした。
平田事務局長談話:私が40年前に勤めたローム電子工業(電子部品製造)と同時期に進出したブラジルYokogawaのオープン式に参加した経験がある。当時、横河本社から横河正三社長(故人)が駆け付け、ブラジルに寄せる期待、激励のスピーチは今でも記憶に鮮明に残っている。
その後、70年代後半に始まる国策としての輸入制限や情報産業法の施行により電子部品は勿論、全ての業種・業界に於いて、より一層の国産化を強いられた時代があった。
非常に困難視されていた計測器の国産化に合わせ、当時 伊藤社長から温度係数が最も小さく、許容精度をさらに高めた且つ安定したメタル・フィルム固定抵抗器を国産化してくれと頼まれた事があった。
極僅かな少量発注の上、カタログ値を超える無茶な要求であったが、どの様な業種業界でも国産化は至上命題であった。そのような苦難な時代を伴に乗り越えて来た。
現在に至るまでブラジルの工業計器の分野をリード、工業振興に尽くされているYSAに心から敬意を表したい。 併せてこれからの50年、60年、100年に向け同社の益々の発展を祈っている。
(Fotos: Yokogawa América do Sul 篠原氏提供)
鏡開き - 左から福嶌総領事、海堀会長、平田事務局長、吉田社長

左から平田事務局長、伊藤 元社長、元ブラジル横河役員のCarlos Fernandes Braz氏とジョージ・モリ氏













