サンタクルス病院ウェビナーは、テーマ「*新たな日常* 東京の取り組み・サンパウロの取り組み」と題して、2020年10月1日午前8時30分から10時まで文協YouTubeに100人以上が参加して開催。モデレーターはロベルト・ヤマムロ氏が務め、初めに文協の石川レナト会長、サンパウロ州政府海外担当局のジューリオ・セルソン局長、山田彰在ブラジル日本国特命全権大使が開催挨拶を行った。
初めに日本側から政府新型コロナウイルス感染症対策分科会構成員の岡部信彦医師は、COVID-19の世界の感染状況、日本の感染状況の推移、年齢別感染者・死亡者状況、日本政府のCOVID-19対応策内容、県別状況、ビジネスポリシー、学校のCOVID-19に関する衛生管理マニュアルなどについて説明した。
国際医療研究センターの国際感染症センター長の大曲貴夫医師は、日本のニューノーマル対応として、80%減少可能な10項目の感染予防アクション、手洗いの勧め、方法並びにタイミング。咳エチケット、3密防止、セルラーのCOVID-19アプリケーション、歌舞伎座の感染防止対策。公共交通などのお客様への3つのお願いなどを説明した。
ブラジル側からサンパウロ州政府Covid-19緊急事態対策委員会元コーディネーターのダヴィ・ウイップ感染症専門医師は 、ブラジルのCOVID-19対応として、各自治体の州政府及び市役所による独自の感染予防対策の導入及び権限、ドリア州知事主導によるCOVID-19対策チーム結成による対応、ソーシャルディスタンス、マスク着用、学校閉鎖並びに集客場所の閉鎖、サンパウロ州やサンパウロ市の感染者・死亡者の推移、状況、不要不急の商業活動を規制する政令「quarentena(クアレンテーナ)」、4色の感染者・死亡者マッピングの経済活動再開計画(Plano Sao Paulo)。11月末か12月の大幅な減少予想などについて説明した。
サンタクルス病院医局長の長谷川レナト医師は、サンタ・クルース病院のCOVID-19感染者の受入れ状況、COVID-19重症患者状況と集中治療室(ICU)。一般病棟並びに集中治療室体制、3月から現在までの感染者の推移、第2次感染対応準備などについて説明した。
質疑応答では現在の日本のCOVID-19感染状況、学校の再開、世界のワクチン状況、日本在住の外国人に対する感染予防啓蒙、COVID-19感染者の隔離対応、多民族国家ブラジルの人種間の感染状況、サンパウロ州とラテンアメリカのCOVID-19に対する医療対応、成人病の感染患者の死亡率などが挙げられた。