(Zoom)第11回新型コロナ対応状況説明会開催

ジェトロサンパウロ主催、在サンパウロ日本総領事館並びにブラジル日本商工会議所協力による第11回新型コロナ対応状況説明会は、2020年8月5日午前9時30分から10時40分まで91人が参加して開催。ジェトロサンパウロ事務所の松平史寿子次長は、「新型コロナウイルス(COVID-19 )の影響~今期決算へ向けてのポイント~」をテーマに講演するコンサルティング部会所属でEY Brasil社の笹澤 誠一 氏を紹介した。

笹澤 誠一 氏は、期末決算に向けて初めに工場操業度の低下と在庫評価では、操業の一時停止と操業度の低下時の原価計算として実際の生産水準使用の場合と費用とした場合の取扱い。在庫評価・滞留在庫・過剰在庫、回収可能評価などを説明した。

また経営計画と資産の減損では、減損不要や減損必要なケース、減損のフロート、減損の兆候例として外部環境として経営現況の変化、内部環境として営業損益やキャッシュフローの悪化。回収可能価格の見積、減損損失の計上では日本とブラジルの会計基準の違いを説明。納税管理と繰延では、繰延税金資産の主な発生原因と回収の可能性、繰延税金資産の取り崩し、税金申告方法の検討について説明。債務管理と貸倒引当金、日本への報告と段階損益、契約の見直しによる影響について説明。

まとめでは減損の検討、会計処理の数値の把握、損害保険の契約見直し、会計事務所や監査法人との早めの相談などについて説明。質疑応答では内部保留の日本企業によるブラジル国内でのM&Aの傾向、リース契約の変更,減額処理のPLへの反映、ブラジルの出入国事情の変化など多岐にわたって意見交換された。

Pdf「新型コロナウイルス(COVID-19 )の影響~今期決算へ向けてのポイント~」 (コンサルティング部会所属でEY Brasil社の笹澤 誠一 氏 2020年8月5日)

 

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