(Zoom) 野口総領事が帰国前にWebで懇談

6月21日付けで帰朝発令を受けた野口 泰在サンパウロ日本国総領事が、本日午後5時から村田会頭、大久保副会頭および平田事務局長とWebで懇談した。

去る6月22日、野口総領事の帰朝挨拶について全会員にお知らせしたばかり。歴代総領事の中で
過去のしきたりに捉われず着任早々(17年10月)、はじめて当会議所を突如訪問、フットワークが軽く、気さくな、典型的な行動派外交官だ。通常なら儀礼的に会頭と事務局長が揃って新総領事を訪問するのが慣わしである。

丁度ジャパンハウスがスタートした直後に着任、今日までの来館訪問者は名実ともに200万人を突破、実質的な運営功労者でもある。会員企業の竣工式や周年行事をはじめ当所の定例昼食会にくまなく参加、精力的に会員企業との接点作りに尽力、最後まで日メルコスールの経済連携協定(EPA)の行く末をあんじ、寄り添う名残惜しい総領事(当所名誉顧問)であった。

未曾有なパンデミックの危機には迅速に全身全霊ブラジル在留邦人保護に尽力。今年3月以降から総領事館発の事務局便りは30数回に及ぶ。さらに邦人を対象とした着任・留任・離伯の実態アンケート調査も3回発出、その行動力と実績が伺える。

本日の懇談会ではパンデミック下での会員企業の対応状況、ニューノーマルの時代の働き方、甚大な影響を受けている業種・業界、本社がブラジルをどう見ているか、日本への一時避難と今後の現地化傾向、世界秩序や価値観が一変して行く新経済モデルの行方と今後のEPAの方向性等々について忌憚なく意見交換を行った。

最後にご栄転される野口総領事に対し「時節柄、お体を大事に今後の益々のご多幸とご活躍を会議所会員一同が祈っています。有難うございました。」と申し上げて懇談を終了した。

野口総領事の会員向けご挨拶:

皆様
いつもお世話になっております。在サンパウロ日本国総領事野口でございます。
21日付で帰朝発令を受け、7月下旬に帰国させていただくことになりましたことをご報告申しあげます。

 2017年10月に着任以来、皆様には大変お世話になりましたことに御礼申しあげます。おかげさまで、大変充実した勤務生活を送ることができました。

ブラジルで大きな存在感を示す日系社会と共に、日本・日本文化を発信できたことは大きな喜びでした。ブラジルでは、日本に対する信頼が厚いことを実感することができました。

ジャパンハウスは、開館後2年10ヶ月の本年2月、200万人の来場者を達成したことも本当に嬉しいニュースでした。新しい日本の魅力を紹介できたのではないかと思っております。

2億人を超える人口、広大な国土、豊富な天然資源に恵まれたブラジルにおいて積極的にビジネスを展開される日本企業の方々を側面支援させていただいたことも重要な仕事でした。特に、ジャパンハウスを通じて企業プロモーションをお手伝いさせていただいたことが思い出になっております。

本年3月以降は、新型コロナウィルス感染対策一色になりました。こうした中で、日系社会もジャパンハウスも日本企業も、大変な困難な時を迎えておられると承知しています。このようなタイミングでブラジルを去らなければならないことは心苦しいところではありますが、今後ともできる限りのお手伝いをさせていただければと思っております。

帰国後の配属先は未だ決まっておりませんが、何れにしてもこのメールで連絡可能ですので、何かありましたら、ご連絡いただければ幸いです。また、小生の後任については、間も無く発令予定ですが、小生同様のご指導をいただければありがたく思います。

それでは、最後になりましたが、皆様方のますますのご健勝、ご多幸を祈念するとともに、一刻も早いコロナ禍よりの復旧、そして、日本とブラジルの末長い友好関係をお祈り申しあげます。

今後ともご指導よろしくお願い申しあげます。

在サンパウロ日本国総領事・野口泰

Cônsul-Geral Yasushi Noguchi 

 

Foto: Rubens Ito / CCIJB .

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