目に見える商工会議所、貿易部会にしたい
能澤:貿 易部会長になってまだ1カ月少々で、大したことは考えてないし言えないんですけれども、今までの貿易部会、お話し伺ってますと、単に統計委員会って言うん ですか、先ほどご報告いたしました輸出入の「回顧と展望」を少し申し述べると、ということで単に統計資料、まあ、SECEXにこういう資料ありまして、こ れを単に文章化しているだけなんです。それじゃあまり意味がないという事でこのあいだ部会を招集させていただき、岡田さん、後藤さんにもご出席いただきま して、せっかく商工会議所の貿易部会と言うセミオフィシャルなタイトルがあるわけですから、もう一寸これを活用しようと。ありがたいことに大使館、総領事 館の方でも日伯関係をもう一寸拡大して行くというベクトルの方ですから、せっかく官にそう言って頂いてるんですから、民にとってはとても有り難いことで、 それに乗っかろうと。
ということで、在サンパウロ日本商工会議所貿易部会という名前をもう少し有効活用すべきじゃないかと、申し上げ 皆さんのご賛同を頂きました。で具体的に何をやるか、行動計画のスケジュールもまだ作っておりませんけれども、例えばさきほど出ましたブラジルコストの問 題提起ですとか、それを具体的に相手側にぶつけ行く。向こうからも日本コストの問題が出てくると思いますけれど、ぶつけ合ってそれがすぐ解決できるとは思 いませんけれども、法律ですとか、制度ですとか、あるいは常に文化の問題までいきますんで解決はできないんですけれども、そういう行動をすることによっ て、我々の存在もアピール出来るでしょうし、ひいては日伯関係がもう一回徐々に体温を取り戻してくるかなと、そういう事なんで、せっかく部会長を1年間や らせていただくわけですからその期間にできるだけ行動する、目に見える日本商工会議所、貿易部会、というのにして行きたいと思います。
会頭の方にもご相談したんですけれども、その方向でいいだろうという事ですから、これから部会員29社の皆さんにお図りしてですね、大したことは出来ないかも知れませんけども、何かやって行きたいな、と思っております。
部会長懇談会に積極的に参加
司会:ありがとうございました。矢島部会長お願いします。
矢島:化 学部会は会員22社中、常時活動しているといいますか、化学部会そのものに出て来られている方が7社、多くて10社ぐらい。これは本社がここにない、リオ だとかミナスだとか、という地理的事情もありまして、参加社は常に3分の1がいいところです。でこの3分の1で我々になにが出来るかと皆さんに意見を出し てもらったんですけれども、まぁ私のレポートにもございました通り業種業界が非常にばらけておりまして、非常に共通項が見つけにくい。ちょっと皆さんで一 緒に集まって何かをするというのはなかなかイメージしづらかったんですね。結果、年に二回の、化学部会とこの懇談会を充実させていこうと、積極的に参加さ せていただこうと、こういう結論になりました。
司会:上原部会長お願いします。
年2回の懇談会で十分
原:私 どもも化学部会と同じで少人数でやっております。先ほど申し上げました6社に加えまして、三菱商事さんの食品担当の方を加えて全部で7社。それぞれ全部 やってる事が違いますので、共通テーマがないんですね。多分、しょっちゅう集まってもやる事ないんじゃないかと。ということは年に2回のこれで充分だと思 いますけれども。渡辺さん、どうでしょう?
渡辺:多分難しいですね。あまりにもやってることが違いますからね。
司会:ありがとうございました。江口部会長お願いします。
江口:部会を開きまして、魅力ある商工会議所にするために、部会の活性化について皆様に問い合わせました。
まず部会の活性化の前に意見が出まして、電気・電子部会メンバー約45社ありますが。毎年アンケートをとりまして返ってくるのが約半分。そのアンケート をもとにして部会、各分会を開いていただくんですが、合計でも15社くらいしか出て来ない。それで中を見ますと、例えば翻訳業とかリース業が入っている。 なぜ入ってるかといいますと、家電製品のマニュアルを作るために翻訳さんがいるんでこれのセールスに来ているんですね(笑)。で、私ども製造業に色んな機 器をリースして頂きます、やっぱりセールスに来ているわけなんです。こういう仲間を入れて電気・電子部会で何かやろうって言うのはやはり難しいんじゃない ですか、という意見がありました。
やはり部会、分会のメンバーさんをもう一度見直した方がいいんじゃないかと。共通の話題の取れる会 員にすればですね、活性化が図れるだろうと思います。それで私どもは生産をしておりますので、これは提案なんですが、いろいろ生産活動をやっておりますの で皮切りにですね、私どもの工場を見て頂いて参考になれば参考にして頂く、またはそういう機会を各社つくって頂いて、お互い切磋琢磨しながら生産力の向上 を図るというのもひとつの目標になるんじゃないかと考えます。部会に参加して意味があったなと言えると思います。まぁひとつそういった提案をさせて頂きま した。以上です。
司会:時間がもうないので、渡辺領事が転勤されるので、一言感想を頂いて、一番最後に今日ご来賓の総領事から一言頂いて終了したいと思います。若干不手際で10分くらいオーバーして申し訳ありません。
従来ない積極的さを感じた新しい流れのはじまりの秋
渡辺:皆 様長い間大変お世話になりました。この業種別部会長懇談会に3年間にわたり出席させていただき、大変勉強になりました。今年の部会長懇談会は2000年と いう節目を迎えたこともあって、例年とは違った印象を受けました。特に今後の部会のあり方について見直そうというアクション・オリエンテッドな意見が出て 来たことには、これまでの商工会議所にない積極的なものを感じました。
先ほど三好会頭がおっしゃられた通り、私も日伯両国の経済関係 強化に向けた大きな流れがいま始まろうとしているのを感じます。具体的にはCNIと経団連間や両国政府ハイレベルにおける関係強化に向けた枠組みづくりが 始まろうとしています。この流れはCNIのあるリオとブラジル政府のあるブラジリア、そして経団連の日本といった3極を中心に動き出しているかに見えます が、この流れが成功するかどうかはここサンパウロで実際にビジネスに携わっていらっしゃる皆様方にかかっていると思います。商工会議所でも「ブラジル・コ スト」改善に関するブラジル連邦政府への申し入れ等、日伯経済関係強化のための様々な議論をお願いしたいと思う次第です。ありがとうございました。
司会:渡辺領事には本当にながい間ご指導いただいて有難うございました。それでは最後に小島総領事から一言お言葉をいただいて閉会としたいと思います。
日伯関係を上向きに ― 小島総領事 ―
小島:本 日はありがとうございました。商工会議所をどういうふうに運営して行くかということはもとより、商工会議所が判断されるべきものであり、総領事館がとやか く言う立場にはありません。各企業としては、業績を上げるということが目的であり、官が余計な関与をするなというご意見もあろうかと思います。
ただ、共通項がこの商工会議所内全体レベルであるという場合等、官がお手伝い出来ることもあろうかと思います。全体的な環境づくりとしましては、先ほど 三好会頭がおっしゃいました通り、まさに日伯の経済関係を上向きに持って行かなければいけないという認識は東京でも当地でも持っております。そういう意味 で一緒にやって行ける部分がかなりあるんじゃないかと考えます。官にこういう事をやってくれ、あるいは手を出すなという事を率直にいろいろなチャンネルを 通じて言っていただけたらと思います。
司会:ではどうもありがとうございました。終わります。