恒例の当所総務委員会主催「業種別部会長懇談会」は、2月6 日午後3時から3時間余にわたり10部会長、1副部会長出席の下、安田保険(株)講堂で行われた。主題は「ブラジル経済2002年下期回顧と2003年上 期展望」。副題に「ルーラ大統領指導下のブラジル政治、経済が各部会や業界に与える影響」と「日伯間のFTA締結の必要性、その与える影響」。
従来、会議所会議室で行われていたが、今回は一般公開として初の試み。聴講者は工藤名誉会頭(前会頭)、能澤企画戦略委員長、他約80名。遠藤総務委員長司会で進められた。
副題の日伯FTAについては、貿易部会の柳田部会長がFTAについて簡潔に解説。日本がメキシコで”バスに乗りおくれ”、日系企業が多大の打撃を受けてい る現実をふまえ、その”二の舞”を繰り返さないように、いまから準備を進めることが必要、との意見が出た。準備に取り掛かってからまとまるまで時間がかか るのが一番の心配。とくに今回、自動車業界から、「全米34ヵ国を含む米州自由貿易地域(FTAA)が2005年に設立され、それに合わせるように欧州連 合(EU)がメルコスールとFTAを形成すれば、ブラジルへは欧米の製品が無税輸入になるが、日本製品には輸入税がかかるため著しく不利になる。日伯 FTA交渉を急がなければ」と危機感を訴える発言があった。 -本号は、部会長報告と部会資料編に分かれています(編集部)-。
出席者: 会頭 総務委員会 司会 コンサルタント部会 金融部会 化学部会 機械金属部会 電気電子部会 繊維部会 食品部会 建設不動産部会 運輸サービス部会 自動車部会 総務委員会 在サンパウロ総領事館 |
田中 信(リベルコン・ビジネス) 遠藤雅清委員長(安田保険) 西川悦治部会長(個人) 山田浩司副部会長(ウニバンコ銀行) 新井章夫部会長(ブラジル北興化学) 杉村秀一郎部会長(NSK・ド・ブラジル) 瀬山雅博部会長(パナソニック・ド・ブラジル) 木口晃男部会長(ユニチカ・ド・ブラジル) 渡辺英明部会長(東山農産加工) 清水邦保部会長(ブラジル竹中工務店) 横山幹雄部会長(日本航空サンパウロ支店) 近藤広一(モトホンダ・ダ・アマゾニア) 赤嶺尚由副委員長(人材銀行ソールナッセンテ) 赤阪総領事 |
全部会長参加の場面。中央の左から赤阪総領事、赤嶺副委員長、遠藤司会(委員長)、田中会頭。
熱心に聞き入る聴衆。前列左から上田、花田副領事、能澤企画戦略委員長、藤下総務委員