司 会 あ りがとうございました。以上であの11部会長の発表を終わりますけども、総じてみなさん共通しているのは、2003年度上期も為替、金利、インフレ、この 動向次第なのかなと思います。ここで一般のみなさまのご質問なり、ご意見なりお伺いしたいと思います。総領事館から参加されている橋口領事さま、何かご感 想でも頂ければと思います。
不安あるが期待も大きい新政権
橋口領事 わたしは経済班とはぜんぜん別の仕事をしていまして、今回、外の動きが分かればと思って勉強をさせて頂きに来たんですけども、新聞等で見ているような一 般的な去年の後半の経済、それから政治の不安定さ、それがやっぱり企業の方々にも影響を与えているんだなぁ、ということをここで実感しました。今年、ルー ラ政権で、新聞等で見ていて、不安定要素もあるけども期待も大きいというような感じも受けているのですが、そういった情勢が、日本企業の方々にもいい影響 を与えていればと期待をしております。
司 会 商工会議所の監事会から参加されている山田議長さん、なにかございましたら。
国民は経済沈静化の永続性に期待と懸念
山 田 当商工会議所監事会の議長を仰せつかっている山田唯資でございます。
ブラジルで経済実戦に明け暮れている、各分野の日系多国籍企業代表の方々が、それぞれの分野の「回顧と展望」について、公開の席で、その生の声を発表する 意義は非常に大であり、このことの実現を前から願っていた、当会議所幹部の一員として、私は限りない満足感を覚えるものです。
ブラジルは、昨年後半期に労働者出身のルーラ氏が、国民の圧倒的な支持票を得て大統領に当選し、その施政が1月1 日から始まっており、現在のところでは、契約の尊重、財政の健全化、経済の安定、インフレのコントロールなど、施政者となった以上は、当然そうあるべきで すが、反対党であった頃に提唱していた事とは異なるやり方をはじめているため、選挙前に波乱気味であった経済も沈静化しており、「要は、今後それが長く継 続されるかどうか」に国民の期待と懸念があるところであります。
そういったことから、また 6ヵ月後に、本商工会議所の同じ形式での「2003年度上期の回顧と下期の展望」の発表が待たれる事になり、したがって、これを機会に、こういった公開 の、年2回の「業種別部会長懇談会」が定着し、傍聴者の数も益々増加し、単に会議所会員のためのみでなく、広く多くの方々のために貢献できることを期待す る次第であります。
司 会 ありがとうございました。みなさんのご意見をもっと聞きたいんですけども、時間がだいぶ超過していますので、この辺でコーヒーブレイクにしたいと思います。10分ほど休憩して、5時40分から始めたいと思いますので、よろしくお願いします。