赤阪総領事 今 回の部会長懇談会、こういった形でたくさんの聴衆を前に部会長懇談会が開かれたというのは、非常にわたしにとって印象的であります。「開かれた商工会議 所」をまさに印象づける会合であったと思います。日系社会の有識者の方、文協、県人会関係者、さらには邦人プレス関係者の方もたくさん来られたとお聞きし ております。
みなさま方の関心と熱意に敬意を表したいと思います。遠藤総務 委員長ほか、赤嶺総務副委員長、大変ありがとうございました。わたし詳しいとこ繰り返しませんが、テーマが3つ、「ブラジル経済の回顧と展望」、「ルーラ 大統領の今後の政治経済政策の行方」、それに「FTA」と。ちょっと欲張り(笑)、すぎられたんじゃないかという感じがしまして、一つ一つそれぞれ大変重 要な問題です。
ブラジル経済については、今日のキーワードは「期待と不安」ということで しょうか。いろいろ意見が出ましたけど、期待と不安が錯綜していると。それはルーラ大統領の今後の政策見通しについても言えるのかもしれません。最後にあ のFTAについてお話ししておきたいのですが、「政府としての対応が遅れてる、特に中南米に対して熱意がない」というのは、その通りであります。わたし自 身もここにおりまして心配しております。なぜそれじゃ熱意がないかというと、これまで、ここの、ビジネスのリーダーの方から熱意のある声が聞こえてない事 も一因であります。メキシコに遅れると同様、ビジネスの方が、FTAは重要だから日本とブラジルとの間にも結ばなくてはいけないと言うことで、総意がエネルギーとなって日本政府に届くならば、これは状況が変わってきます。
それから、そう言っていてもかなり時間がかかるというのは、メキシコの例でもそうですが、一つ3月に大きなチャンスが参ります。日伯経済合同委員会でござ います。ぜひともこの日伯経済合同委員会を利用されて、日本とブラジルとの間でビジネス界での「日伯FTA研究会」を発足させて頂きたい。それが日本の中 だけではなくて、日本とブラジルのビジネス界との間で研究会ができた。それに日本政府の関係者を引っ張ってくる。いうことで、先ほど近藤部会長のおっ しゃったフックができると思いますね。そういう意味では、3月17日から予定されております日伯経済合同委員会は、このFTA締結に向けての動きを始める という意味でも重要だと思います。長くなりそうなので、ここで失礼します。大変ありがとうございました。勉強になりました。
司 会 ありがとうございました。それでは最後に田中会頭、閉会のご挨拶をお願いします。
会頭の閉会あいさつ
田中会頭 い ろいろ活発な意見が出まして、非常に有意義な会合であったという風に考えております。いまご指摘があったような問題点もいろいろあるわけですが、今後ます ます「こう言うものを出来るだけ改善して行こう、それで更にいいものにして行こう」と考えておりますので、お帰りのさいにはぜひ、そのアンケート調査用紙 にご記入の上、係員にお渡し頂くようお願いいたします。
最後になりますが、これからも、わが会議所は重要な問題を次々に積極的に取り上げて、会員のみなさんのお役に立つ会議所ということを心がけて行きたいと思いますので、なにとぞご協力をよろしくお願いいたします。どうも有難うございました。
司 会 長時間ありがとうございました。それでは、これを持ちまして、本日の部会長懇談会を終わります。有難うございました。