2005年初めての電気電子部会

今年初めての電気電子部会(板谷稔部会長)が開催されたが、経済成長の波に乗った企業もあれば、為替に泣かされた企業もあった

05年度第1回目の電気電子部会が、14日午後商工会議所に11人が参加してお互いに意見や情報交換をした。

始めに板谷部会長が主な日系企業本社の04年度第4・四半期の連結売上、デジタル家電のグローバルマーケット、マナウス工業団地の機器別生産高及び05年度部会活動方針について説明した。

マナウス工業団地の04年度機器別生産高では、携帯電話 2,500 万台、テレビ 871 万台、オーディオ 412 万台、 DVD358 万台など総計約 5,000 万台と04年度よりも20%以上伸びた。

続いて「04年度の回顧と05年度の展望」、「ブラジル政治経済の04年下期

の事項や05年の展望」について、部会員9人がそれぞれ詳細に報告した。

電気電子部会の会員企業の多くはマナウス市に製造工場を持っており、昨年のブラジル経済の好調で売上を伸ばしたが、激しい価格競争などで利益率は落ちた。また輸入品とも競合する製品も多く、為替の動向に注目している。

また本社にブラジル事情をなかなか理解してもらえない例として、「なぜあんなに暑いブラジルでクーラーが売れないのか」と不思議がられるが、「お金のある 所(聖州や南部3州)は涼しく、お金のない所(東北伯や北伯)は暑い。また今年は冷夏である」と説明しても分かってもらえないとぼやく参加者もいれば、日 本では需要のない自動車盗難防止装置の開発許可を本社に承認させた猛者、コストすれすれで製品を納入し消耗品で儲ける業界の裏話など笑いの絶えない部会と なった。

部会の参加者は板谷稔部会長(ソニー)、般若幸男副部会長、田中勤(村田アマゾ ニア)、伊豆山康夫( CIS )、三好康敦(プリモテック21)、篠原一宇(パナソニック)、神谷功(コニカ・ミノルタ)、嶋北博史(富士通ジェネラル)、石川元彦(パイオニア)、上 田達生(サンパウロ総領事館領事)、平田藤義(商工会議所事務局長)の各氏。

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