PT副党首のヴィセンチーニョ下院議員を招待して行われたセミナーに50人近くが参加、そのユーモアのある語り口と暖かい人柄に魅了されていた
コンサルタント部会(桜井悌司部会長)及び企業経営委員会(石川清治委員長)は、5日午後3時から商工会議所会議室に、ヴィセンチーニョの愛称で親しまれ ているPT副党首のヴィセンチ・パウロ・ダ・シルバ下院議員を招待して、セミナー「ブラジルのシンジケートの役割と変化する機能」を開催した。これにはポ ルトガル語、日本語の逐語通訳がついた。
初めに石川委員長がヴィセンチ―ニョ氏の経歴を紹介、ヴィセンチーニョ氏は立ったままで、初めに統一労働者組合(CUT)委員長時代に訪日し、日本の組合や企業を訪問した時のエピソードで笑わして緊張を解いた。
最近のブラジルの政治汚職について熱い思いを語り、汚職の徹底的追及や自分の政治に対する潔白な姿勢に誇りを持っていると述べ、市長選に立候補した時は、宣伝用帽子を買う資金もなかったが、誰かが政治資金を提供してくれていたら受けていたかもと笑いを誘った。
60 年前にできた統一労働法(CLT)の改正によるメリット、労働改革に対する憲法改正法案、労使組合負担金、労働組織の自立化、企業への重税で発生するデメ リットなど元CUT委員長とは思えないソフトで笑顔を絶やさない人柄に聴衆は魅せられ、終了時には盛大な拍手が送られた。
最後に石川委員長からヴィセンチーニョ下議に記念プレートが送られた。
略歴
1956 年生まれ、1978年から2002年までUSINAGEM, メルセデス・ベンツ社等金属関連企業に勤務。シンジケート関係では、1981年から87年ま でサン・ベルナルド・ド・カンポ・エ・ジアデマ金属工業シンジケートの副委員長、88年から93年まで同シンジケート委員長、94年から2000年までサ ンパウロ州のABC及びサン・ベルナルド・ド・カンポ金属工業シンジケート委員長及びサンパウロ州CUT委員長、2003年から連邦下院議員。