日伯法律委員会の月例会が6月1日午後4時から23人が参加して開催された
日伯法律委員会(石川清治委員長)の月例会が、6月1日午後4時から6時まで商工会議所会議室に23人が参加、押切副委員長が進行役を務めた。
講師はサンパウロ州仲裁審議会メンバーの吉田マルシオ弁護士で、「労働問題の仲裁-労働裁判所での訴訟紛争予防としての仲裁裁判の活用」と題して、労働裁 判所には年間200万件の労働訴訟が持込まれるために、判決に最低1年以上かかり労働者側にとっては不利であるが、企業側としては支払いが延びるために有 利であるが、膨大な書類の準備や裁判所出頭などでコスト高になる。
労働者側及び企業側はコストが安く時間と手間が省けて、スピード解決を望むのであれば仲裁簡易裁判所を利用すべきであり、平均2-3最低サラリーの手数料で済ませることが出来るので利用価値があると述べた。
吉田弁護士はサンパウロ州立大学卒、FAAP大学の労働問題関係の教授、FGV大学法学部客員教授、労働訴訟関係の弁護士で「労働法仲裁‐訴訟解決の新手法」の著者