日伯法律委員会の月例会が、7月6日午後4時から、44人が参加して開催された
日伯法律委員会(石川清治委員長)の月例会が、7月6日午後4時から6時まで商工会議所会議室に44人が参加して開催された。
初めにアレサンドラ・クリハラ弁護士が、「信用リスクを最低限にするための担保設定」について、人的担保、物的担保、保証人、保証金および期限などについて説明した。
続いてセルジオ・ドアルテ弁護士は、「特急通関システム-青ライン」について、先進国の通関では麻薬やテロ対策に重点をおいているが、発展途上国ではコ ピー商品、麻薬、密輸に目を光らせている。青ラインと呼ばれて、大企業4,000社が獲得して通関に利用しており、通関時間およびコストの削減が図れて、 4時間から8時間で通関できる通関業務優遇策の導入について説明した。
ノリアキ・ネルソン・ スギモト弁護士は、「電子監視システム」について、サンパウロ州内には税務検査官が400人しかいないので不十分であるが、脱税をするのは零細企業であっ て、大企業では組織ぐるみの脱税は難しく、またパイロットプランとして19大企業が参加して国税局の電子伝票システムの試験を行なっており、これが大企 業、中小企業と導入され、零細企業までシステム導入が義務付けされれば、国庫収入の増加に反比例して、倒産する零細企業が増加すると説明した。
最後にジョアン・パウロ・カチナット弁護士は、「SISCOMEXの資格付与プロセス」について、輸出入業務開始するために、一貫貿易業務処理システム導入の資格獲得の申請プロセスについて説明した。