味の素インテルアメリカーナは聖州ペデルネイラス市にリジン新工場をオープン

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味の素(山口範雄社長)は8月4日に地元関係者や多数の来賓を迎えて、聖州ぺデルネイラス市の新工場のオープン式を行なった。味の素インテルアメリカーナ(酒井芳彦社長)および味の素ビオラティーナ社(同)の新工場は飼料用リジンを生産して、主に中国、米国、欧州に輸出する。

日本から山口社長や戸坂修専務執行役員(農学博士)等が駆けつけたほか、マリア・エレーナ聖州知事代理、イヴァナ・ベルトリー二市長をはじめ地元の有志や味の素関係者ほか日本大使館の大竹茂公使、西林万寿夫サンパウロ総領事、商工会議所から田中信会頭および平田藤義事務局長などが出席した。

聖州で5番目の同工場は、サンパウロ市から西北に400キロメートル離れた広大な砂糖キビ畑の中に、総面積240万平方メートル、工場面積27万平方メートルに約95億円を投資して建設され、年間6万トンの飼料用リジンの生産が見込まれている。

同地に新工場が建設された理由として、流通の便に優れ、主原料の砂糖キビの供給が容易であり、優秀な人材が確保できる総合大学を抱えるバウルー市に隣接、現在モダンな同工場には130人の従業員が従事している。

イヴァナ市長は「工場操業で多くの雇用が生まれ、将来的に市役所への税収も期待できるので大いに歓迎したい」と述べた。また新工場建設を記念して地元の保育施設に10万レアルの寄付が行なわれた。

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