金融部会主催の金融犯罪セミナー

金融部会主催の金融犯罪セミナーが10月27日午後3時30分から65人が参加して開催された

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金融部会(福田勝美部会長)は、ブラデスコ銀行調査部のジョエル・スカラブリ二氏を迎えて、金融犯罪セミナーを10月27日午後3時30分から5時まで、商工会議所会議室に65人が参加して開催された。

初めに福田部会長が、ブラデスコ銀行勤務32年で調査部に21年在職しているジョエル氏の略歴を紹介して金融犯罪セミナーが始まった。ジョエル氏は金融犯罪をインターネットバンキング、キャッシュカード、小切手や窓口業務での犯罪に分類して説明した。

インターネットバンキング犯罪では、銀行や政府機関を装ったサイトから顧客の暗礁番後などを入力させたり、添付ファイルを開けるとヴィールスが侵入して顧 客情報を読みとる犯罪に対して、顧客のコンピュータにヴィールスの有無をチェックするPlugu-INソフトの据付、乱数表のあるTANコードの入手、銀 行のホストサーバーに登録されているTokenで 未然に電子犯罪を防ぐことを強調した。

2003年から2006年にインターネットによる銀行関係犯罪は 43件の取締りで884人が連邦警察に逮捕されているが、特に205年1月に行われた「大鷲」作戦では17人が逮捕された。

予防対策として、不振なサイトのアドレスをクリックしないことやインターネットバンキングでの情報送信には、第3者が同じ画面を見られない暗号化通信方法 の採用(SSL)、20分間以上の継続使用でサイト接続遮断や入力内容が読取れないバーチャルキーボードの採用などを説明した。

キャッシュカードの犯罪として、ATM端末に磁気読み取り機を不正に据付、暗証番号読み取りに対してICチップ付きキャッシュカードが有効であり、または 端末オペレーション時に、後方から暗証番号の読み取りや端末周辺にマイクロカメラ設置、カードの暗証番号カードの暗証番号を読取るスキミング犯罪に対し て、端末使用時は後方に不審者に不審者がいないかどうか注意、また他人にカードを渡したり、スリにも注意を促した。

小切手のコピー・偽造犯罪では、急いでいても窓口の列に並んで、銀行で係員を装った者の口車に乗って、小切手を現金と交換すると偽造されて高額な金額を口 座から引き出される。また商店ではインクの消えるボールペン提供にも注意して、できるだけ自分のボールペンを使用する。また小切手は偽造し易いために、可 能な限り使用は避けるが裏面に用途を記入、受取人名義や空白部分を残さないようにするなどキャッシュカード関係の犯罪例を提示しながら説明、質疑応答では 活発な質問が浴びせられた。

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