3月2日の経済情報

>>貿易収支黒字幅が減少してきている

() ブラジルの貿易は輸入の増加幅が輸出幅を大幅に上回ってくる傾向が続いており、今年2ヶ月間の貿易収支黒字は、前年同時期よりも2億5,100万ドル減少の53億6,000万ドルに留まり、2001年同時期から初めて黒字幅が減少した。

今年2ヶ月間の輸入総額は、前年同期比26.6%増加の156億9,000万ドル、輸出は16.9%増加の210億6,000万ドル、2月は輸入が 26.6%増加の72億2,000万ドル、輸出が16.9%増加の101億ドル、最終12ヶ月間では輸入が946億7,000万ドル、輸出が1,405億 1,000万ドル、今年の輸出目標は1,520億ドルとなっている。

輸入の20%は設備投資用の資本財、50%は工業用原材料であり、格安の輸入原材料を用いて国内で工業製品を製造、国内販売はもとより輸出用製品製造しており、輸入増加はブラジル経済にとってむしろ良い影響を与えている。(2日付けエスタード紙)

>>2月の自動車販売台数は14万6,760台で2月の月間記録

() 2月の自動車販売はカーニバルや営業日数が少ないのにも関わらず、前年同月比14.76%増加の14万6,760台を売上げて、2月の月間記録を塗替えた。また今年2ヶ月間の販売台数も、前年同期比4万台増加の29万9,700台を販売して好調を持続している。

2月は13万9,800台が自動車であったが、フレックス車販売は83%を占めており、7,200台がトラックやバスであった。マーケットシェアではファイアットが24.7%、ワーゲン24%、GM20.6%、フォードは11.7%であったが、今年2ヶ月間のマーケットシェアではワーゲンが24.5%でトップ、ファイアットが24.1%であった。

2月の車種別販売台数ではゴール車が1万3,859台でトップ、パリオ車1万2,328台、フォックス車8,668台、ウノ車8,083台、セルタ車7,760台であった。また2月のオートバイ販売台数は前年同月比23.9%増加の10万7,100台、今年2ヶ月間の販売台数は26.3%増加の22万7,000台であった。(2日付けエスタード紙)

>>中国はエクアドルとボリヴィアの石油・天然ガスに注目

() 中国は今後の石油・天然ガス開発のターゲット国として、南米ではエクアドルとボリヴィアに注目、その他はクエイト、カタール、オーマン、モロッコ、リビア、ニジェール及びノルウエーでの投資を予定している。

昨年、ボリヴィアは天然資源の国有化を実施、外国石油開発企業に対して新契約を押付けて、石油や天然ガスの引渡し価格を値上げした。エクアドルではコレア新大統領が、すでに国内で開発している外国石油開発会社との契約破棄をちらつかせており、中国が虎視眈々と注目している。

ここ数年来、経済成長がほぼ二桁台に達する勢いの中国では、日産756万バレルの石油を消費、中国の三大石油会社は国内消費の29%を海外で採掘しており、中国国際信託投資公司はカザキスタンのカナダ資本ネイションズエネルギー会社買収に19億ドルを投資すると発表しており、世界各地での資源確保戦略を進めている。(2日付けヴァロール紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=33158