3月8日の経済情報

>>経済成長率5%達成は2010年以降

() 企画・予算管理省の応用経済研究院(Ipea)は、連邦政府が2008年の経済成長率5%を目標に掲げているが、2010年までの投資が年率8%増加すれば、投資比率がGDP比23.8%に達して、経済成長率4.8%の達成が可能と予想している。

 また今年の経済成長率を経済成長加速プログラム(PAC)発表で、3.6%から3.7%に上方修正、経済成長率促進に不可欠な投資では、1995年から 2005年までのGDP比に対する投資比率は18%から20%であったが、昨年は前年比6.3%増加の20.5%、今年は8%増加の21.4%が見込まれている。

 また同研究院では来年の経済成長率を4%、2009年4.4%、2010年4.8%と上方修正、昨年の公的負債はGDP比56%であったが、目標の経済成長率が達成できれば、2010年には40%まで低下、2010年の外貨準備高は、1,500億ドルに達する対外債務よりも多くなると見込んでいる。(8日付けエスタード紙)


>>Selic金利は0.25%切下げて12.75%に

() 中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策金利(Selic)を0.25%切下げて12.75%に全員一致で決定した。これは2005年9月から14回連続でトータル7%切下げられたが、インフレ分を差引いた実質金利は8.4%で世界最高を維持している。

 次回の通貨政策委員会でも0.25%の切下げが予想されており、年末は12%の予想が大半であるが、サンパウロ州工業連盟(Fiesp)のスカフィ会長は、連邦政府が発表した経済成長加速プログラム(PAC)を推進するためには、年末のSelic金利が9.75%まで引下げられなければならないと中銀の金利政策に不満を漏らしている。

 実質金利の世界ランクはブラジルが8.4%でトップ、トルコ6.7%、イスラエル4.6%、中国3.8%、米国及びカナダが3.1%となっている。(8日付けエスタード紙)


>>昨年のリオドーセ社の純益は134億3,100万レアルで記録更新

() 昨年のヴァーレ・ド・リオドーセ社の純益は鉄鉱石価格の19%の値上げで、前年比28.6%増加の134億3,100万レアル、売上げも32.2%増加の467億4,600万レアルでそれぞれ記録を更新した。

 リオドーセ社は主力の鉄鉱石生産が2億7,260万トンで記録更新、中国向け鉄鉱石輸出は、前年比37.8%増加の7,780万トンで鉄鉱石販売量の28.7%を占めた。

 昨年は世界2位のニッケル生産会社でカナダ資本のインコ社を180億ドルで買収して、同社の負債は前年の50億ドルから225億ドルに増加したが、昨年第4四半期には、ヴァーレ・インコ社はニッケル生産では世界トップになった。

 同社の輸出総額は前年比37.5%増加の96億5,600万ドルになり、貿易黒字は87億8,400万ドルで、ブラジルの貿易収支黒字の19%を占めて、ブラジル最大の輸出企業の座を更に強固にしている。(8日付けエスタード紙)

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