3月12日の経済情報

>>金利低下に伴い小切手税の税率低下するか

()長年に亘って期限延長されてきた、通称小切手税と呼ばれる金融取引暫定納付金(CPMF)の税率0.38%が、金利及びインフレの低下に伴い、その税率の比重が重荷になってきており、連邦政府内でも税率引下げが議論されだした。

 CPMF税は国庫局に320億レアルの税収をもたらしており、これは総税収の8.17%に相当、税率が0.08%まで引き下げられると200億レアルの減収となる。

 CPMF税の有効徴収期限は今年12月までであるが、有効期限の引延しが予想されており、0.38%から徐々に税率を下げていき、最終的には0.08%までの税率低下が予想されている。(12日付けエスタード紙)


>>輸入増加で雇用にブレーキ

() 2004年から26%もドル安の為替になってきたのに伴い、原材料、部品や工業製品の輸入が45.2%増加したが、この間の鉱工業の成長率は10.4%増加したにもかかわらず、工業製品製造業の雇用は僅かに0.1%の増加に留まった。

 2004年から2006年の履物関係の輸入品は136.5%増加したが、業界の雇用はマイナス8.8%,工業用機械・装置関係の輸入品は53.5%増加したが、雇用はマイナス5.6%、繊維関係の輸入は81.8%増加したが、雇用はマイナス0.6%となっている。

 また昨年の繊維業界は10万人がリストラされたが、1999年から2005年までの繊維輸出は、10億ドルから22億ドルに増加したが、昨年の貿易収支赤字は6000万ドル、今年は5億ドルから10億ドルの貿易赤字が見込まれ、20万人がリストラされると見込まれている。

 機械・装置関係では中国からの輸入が急増しており、昨年の輸入は前年比92%増加の5億2,700万ドル、今年1月は昨年同月比142%の3,500万ドルに達し手いる。(12日付けエスタード紙)


>>安価な海賊版種子は生産性が低い

() 昨年の種子生産業界の売上げは海賊版種子の横行で、前年の50億レアルから30%減少の36億レアル、特に2005年/06年の大豆生産の90%は、原産地証明付きの種子であったが、2006年/07年は60%まで低下した。

 安価な海賊版種子の横行で、種子需要が落ち込み2005年/06年の種子生産は、前年比11.3%低下の92万5,000トンまで低下、特に大豆は種子生産の60%を占めるが、大豆の種子価格は30%低下、種子平均価格は15.1%の低下となっている。

 また中西部の綿花栽培面積の80%で栽培される62万3,000トンは、海賊版種子の使用であり、2005年の綿花用種子販売は4万2,000トンであったが、昨年は1万4,000トンと大幅な減少となっている。(12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)


>>今年の牛肉輸出は50億ドルで記録を塗り替えるか

() ブラジル牛肉輸出協会(Abiec)は、今年の牛肉輸出は昨年比25%増加の50億ドルで記録を塗り替えると予想している。

 今年の国際牛肉価格は10%から12%の上昇が見込まれており、昨年の国際牛肉価格は10%上昇した。

 昨年発生した口蹄疫は今年7月までの終焉が予想されており、今年初めの2ヶ月間の牛肉輸出は、昨年同期比52.78%増加の6億9,000万ドル、輸出量は40.6%増加の43万3,900トンであった。(12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

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