>>1月のサンパウロ州の鉱工業はマイナス1.0%
今年1月のサンパウロ州の鉱工業成長率は、パウリーニアの石油精製所の操業停止で前月比マイナス1.0%を記録、また全国の鉱工業の40%を担っているために、全国平均を0.3%押下げた。 しかし1月のサンパウロ州の鉱工業成長率は、前年同月比3.1%増加したが、石油精製及びアルコール生産部門はマイナス9%、設備投資用機械・装置部門は17.4%、特にコンピュータ関連機器は71.9%と大幅に増加した。 1月の全国平均の鉱工業伸び率は4.5%であったが、ゴイアス州8.4%、パラー州10.6%、アマゾナス州8.4%、バイア州が6.3%とそれぞれ大幅に伸びたが、セアラー州が石油精製部門43.3%の減少で、マイナス5.4%を記録した。(13日付けエスタード紙)
>>ブラジル銀行は2007年/08年の農業融資を開始
ブラジル銀行は通常、下半期に融資を開始する2007年/08年の栽培用農薬や種子などの農業融資に、10億レアルの融資枠を設けて融資を開始した。 この融資開始で価格が上昇する前に、農薬や種子が購入できるために35%も節約でき、またドル安の為替で輸入農薬なども大幅に低価格での購入が可能となる。 ブラジル銀行では、すでに30億レアルの2007年/08年用農業融資を行なっており、24億レアルは大型農家向け、6億レアルは小規模農家となっている。(13日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>ポリプロピレン工場建設に10億ドル
ブラスケン,スザノ、イピランガ、ペトロキミカ社などは総額10億ドルを投資して、それぞれの汎用プラスティック用ポリプロピレン樹脂を増産、来年から増産体勢に入るが、2012年にはこれらの化学工場の生産総計は、160万トンを予定している。 ブラスケン社はペトロキーザ社との合弁のパウリーニャ工場に3億ドルを投資して、生産体制を30万トンに引上げる。ペトロキーザ及びウルトラグループ合弁のリオ州の石油化学コンビナートComperj社は、1億5,000万ドルと投資して、2012年までに85万トンを生産する。(13日付けガゼッタ・メルカンチル紙) スザノ社は経済成長加速プログラム(PAC)でのプラスティック樹脂需要を見込んでおり、今年は36万トンの生産能力を45万トンに引上げ、2010年までに3億7,100万ドルを投資して、パラナ州およびバイア州に新工場を建設する。(13日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>ブラデスコ銀行は民間銀行トップに返咲き
中銀の発表によると、ブラデスコ銀行は昨年の第3四半期には、イタウー銀行に総資産高で民間銀行トップの座を奪われたが、昨年末の総資産高は2,133億200万レアル、イタウー銀行の2,051億5,600万レアルを抜いてトップの座に返咲いた。 ブラジルの銀行ランキングは、ブラジル銀行の総資産高が2,963億5,600万レアルでトップ、ブラデスコ銀行が2位、連邦貯蓄銀行が2,095億3,200万レアルで3位、イタウー銀行が4位、ABNアムロ銀行5位、サンタンデール・バネスパ銀行6位、長年に亘り民間銀行3位であったウニバンコが民間5位、総合で7位に後退した。 ブラジルの大銀行50行の総資産高は、前年比21.4%増加の1兆7,000億レアルで、全銀行の総資産高は前年の84%から84.9%に上昇して、寡占化が一層進んだ。(13日付けエスタード紙)