3月14日の経済速報

>>アジア諸国はペトロブラスに石油の深海採掘要請

() インド、中国やパキスタンなどの石油自給率の低いアジア諸国は、高度の深海採掘技術を持つペトロブラス社に、自国の大陸棚での石油採掘で技術協力を要請している。

 インドのオイル・アンド・ナチュラル・ガス公社(ONGC)は、石油や天然ガスの埋蔵量の多い鉱区での採掘で、ペトロブラス社との技術協力でサイン、またパキスタンの石油・ガス開発公社(OGDCL)からの要請で、南部地域の深度2500メートルの有望鉱区での埋蔵量調査でパートナーを組む。

 ペトロブラスでは国内はもとより、海外ではイラン、モザンビーク、ポルトガル、セネガル、タイやトルコで、石油採掘に大型の投資を予定している。(14日付けガゼッタ・メルカンチル紙)


>>ブラジル産エタノールの輸入関税撤廃には慎重

() 昨日開催されたサンパウロ州工業連盟(Fiesp)の国際・貿易部会の会合で、米国へのブラジル産エタノールに対してかけられている、ガロンあたり0.54ドルの輸入関税撤廃は理想であるが、今のところ必要悪であるとの意見が多かった。

米国ではコストが高いトウモロコシからエタノールを生産しており、輸入関税撤廃で、ブラジル産エタノールが大量に輸出されて、米国のトウモロコシ関連産業は軒並み倒産、ブラジル国内の消費用エタノールがなくなる事を警告している。

米国の国会では関税撤廃の替わりに、エタノールの国内消費の15%のクオッタ制を敷いて、年間30億リットルのブラジル産エタノール輸入する代案は、トウモロコシ生産地域出身の国会議員の支持を集めている。(14日付けエスタード紙)


>>ヴェネズエラは10億ドルのアルゼンチンの債券購入で援助

() ヴェネズエラのチャーベス大統領は、今年更に10億ドルのアルゼンチンの債券を購入してキルチネル大統領を助けるが、これまでに45億ドルの債券を購入している。

 アルゼンチンは債務不履行(デフォルト)宣言してから、すでに5年が経過しているが、完全に国際的信用をおとしているために外債発行ができないので、国内の債券発行で、海外投資家からの購入に期待している。

 ヴェネズエラは購入したアルゼンチンの債券を海外で再販しているが、アルゼンチンにとっては、ヴェネズエラからの資金は政府支出を支える元になっているが、経済スペシャリストは、この資金だけではいつまで年率7%の経済成長が続けられるかを疑問視している。(14日付けエスタード紙)

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