3月21日の経済速報

>>今年初めの2ヶ月間のINSSの赤字が減少

 国立社会保険院(INSS)の今年初めの2ヶ月間の赤字幅は、前年同期比13%減少の65億レアル、前年同2ヶ月間比での赤字幅減少は2001年以来であった。

 赤字幅減少の要因として、労働訴訟による支払いが前年同期は19億レアルであったが、今年初めの2ヶ月間は3億5180万レアルと大幅に減少、不正支給の停止や労災の再チェックなども赤字幅の減少に寄与している。

 また2ヶ月間のINSSの徴収金額は、昨年同期比10.3%増加の199億5000万レアルであったが、支払いが3.3%増加の264億6000万レアル、しかし4月に最低給料が350レアルから380レアルに引上げられるために、5月からは更に支払いが増加する。今年末の赤字幅は455億レアルから458億レアルが予想されている。(21日付けエスタード紙)

>>イタリア企業のブラジルでバイオジーゼル生産

 イタリア資本のブラスビオフエル社は、今後4年間に4億8000万レアルを投資して、パラナ及びサンタ・カタリーナ州にバイオジーゼル生産工場を4ヵ所建設、初年度は3億6000万リットル、4年後には15億リットルの生産を予定している。

 バイオジーゼル生産にはヒマワリを原料にするが、将来的には綿、アラウカリア(パラナ松)や大豆なども用いる。現在の世界のバイオジーゼル生産量は80億リットルであるが、2%のバイオジーゼルの混入では350億リットルが必要となる。

 初期生産3億6000万リットルのヒマワリによるバイオジーゼル生産には、世界のヒマワリ生産大国ウクライナから大量に輸入する必要があるが、ブラジルのヒマワリ生産量は、11万ヘクタールで年産17万トンに過ぎない。(21日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>昨年のソフトウエア業界は22.6%伸びた

 昨年のブラジルのソフトウエア及びサービス業界は、前年比22.6%増加の90億9,000 万ドルで、2010年までは年率12%の伸びが予想されている。

 ソフトウエア部門は19.8%増加の32億6,000万ドル、サービス部門は24.3%増加の58億3,000万ドルで、サービス部門の伸び率が大きかった。また昨年の輸出は39.7%増加の2億5,000万ドルであったが、今年は20億ドルが予想されている。

 昨年のハード、ソフト及び祭ビスを含む世界の情報産業の売り上げは1兆1,700億ドル、ブラジルはラテンアメリカの売り上げの43%を占めて162億ドル、世界トップは米国の4,390億ドル、インドは136億ドル、中国は382億ドルであった。(21日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
 
>>アマゾン地域監視にマイクロ衛星

 アマゾン地域の環境監視に新しいコンセプトの重量が4キログラムのマイクロ衛星を、30〜40機を高度400キロメートルの赤道軌道を回るマラカツプロジェクトを国立宇宙調査研究院(Inpe)では計画している。

 このマイクロ衛星にはビー玉ほどの大きさの多様なセンサー搭載のナノロボットを、多数搭載して地表を監視するが全ての技術は国産で、ペトロブラスが資金面で援助する。

 マラカツプロジェクトの初期予算は60万レアルで、ナノテクノロジー開発に使用されるが、サンパウロ大学、ウニカンピ大学及びマッケンジー大学が共同で開発を行なう。(21日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
 

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