企業内部統制監査のエキスパート 牧野卓司氏が活躍

日本での JSOX 法の発効に向け、企業内部統制監査のエキスパート 牧野卓司氏が活躍

 私は、監事として一時期、当会議所に協力してくれた牧野卓司氏と、図らずも先週、昼食を一緒にする機会に恵まれた。
同氏は日本の大学を卒業して渡米、オレゴン州ポートランド市で同国の有名監査法人に就職、同地で米国の公認会計士資格を取得後は、居をニューヨークに移し、別の監査法人ERNST & YOUNGに勤務かたがたコロンビア大学のMBAコースを卒業したというエリートコースを走る有能な新人(38歳)で、現在、同氏は、その監査法人から「日本に進出している米国企業を受け持つ同組織の内部統制監査業務の実施要員」として東京に派遣されて活躍している。

 北米では、エンロン(ENRON)やワールド コム(WORLD COM)の決算粉飾事件を契機として、企業の内部統制強化を規制したサーベインス. オックスレイ法が2002年の7月30日に成立しているが、日本でも、愈々来年2008年4月―2009年3月期から、その日本版(その法律は日本の業界ではJSOX法と略称されているとの事)が発効するとあって、それの基準への対応準備に株式市場上場企業が大童であるのは勿論、それを支援する監査法人事務所でも特に内部統制監査のエキスパートのオーバーワークの現象が起きているとの事である。

 会議所では、会員会社の半数が日本からの進出企業であるという事情もあり、北米、ブラジル、日本の3国間で「企業の内部統制監査への対応支援」の第一線で活躍している同氏との意見交換は、上記の事情の他に「監査部門での世界での最新事情」を垣間見るチャンスでもあった事から非常に有意義であった。

 今回は、同氏の滞在がごく短期間であった為そのチャンスに欠いたが、次回に来伯の際には、当会議所で「日本版 JSOX法の施行状況」を是非、全会員の為に披露して頂きたいと思う次第である。(以上、山田唯資監事会議長の談話より −2007年3月28日記)

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=33577