() 政策金利(Selic)の低下に伴い、銀行の平均金利は1月の39.9%から2月は39.7%に低下、2000年6月以来の低率となったが、平均貸出スプレッドは27.4%から27.6%に上昇した。
大企業は国内外の金融市場から資金を調達しているが、中小企業は銀行からの資金調達に頼っており、銀行側は融資審査にコストがかかるために、中小企業向け貸出スプレッドが1月の13.6%から13.8%に上昇したが、平均貸出金利は26.2%から26%に低下して、2002年10月の23.5%に次ぐ低利となり、また個人向け貸出スプレッドは、1月の40%から39.6%に低下した。
2月の銀行融資総額は、前月よりも1.1%増加の7,393億3,000万レアルとなり、GDP比が34.4%から34.6%に上昇して、1996年3月の34%を上回った。(27日付けエスタード紙)
>>ウルグアイと新自動車協定
() ブラジルとウルグアイは3ヶ月前倒しで、今年7月発行で1年間有効な新自動車協定を結び、輸入関税なしで年間6,500台の自動車を輸出する。
またウルグアイからの自動車輸入枠を2万台から2万2,000台に引上げ、増加分の2,000台は、ウルグアイで防弾車にされてからブラジルに輸出される。
ブラジルへのトラック輸出枠は年間2,500台であり、ウルグアイの国産化率50%以上の1.5トン車から3.5トン車に限定される。昨年のウルグアイの自動関係輸出は1億8,500万ドル、ウルグアイからの自動車輸入は1,200万ドルで不均衡となっており、ウルグアイはブラジルからの自動車関連投資を要求している。(27日付けエスタード紙)
>>今年の鉄鋼需要は5.9%増加
() 中国の強い鉄鋼需要に支えられて、今年の世界の鉄鋼生産は前年比5.9%増加の11億8,000万トンで、中国の需要がなければ僅かに2.5%増加に留まると予想されている。
また2008年の世界の鉄鋼生産は、6.1%増加の12億5,000万トンが見込まれているが、米国の需要低下が見込まれる北米自由貿易協定(Nafta)地域は、3.1%減の1億5,000万トンとなる可能性があるが、来年は4.3%増加の1億5,600万トンと見込まれている。
経済成長著しい中国の今年の鉄鋼需要は前年比13%、来年末は10%増加の4億4,300万トンで、世界鉄鋼需要の35%を占める。今年のラテンアメリカの鉄鋼生産は3,820万トン、来年は6%増加の4,050万トンが見込まれており、ブラジルの今年初めの2ヶ月間の生産は、前年同期比10.7%の521万トンであった。(27日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>消費者の50%以上が海賊版やコピー商品を購入
() 小売管理プログラム(Provar)が、500人の消費者を対象にした調査では、35.2%がいつも海賊版やコピー商品を購入しており、55.4%が最近になって購入している。
またインタビューに答えた66%は、海賊版やコピー商品製造に組織犯罪が関わっていることを知らず、2.5サラリーまでの低所得者の69%は、その存在を知らないが、5サラリー以上の所得層の73%は存在を知っている。
コピー商品購入の主因として91.7%が価格を挙げており、最も購入するコピー商品としては、69.4%がCD,DVD,衣類が29.8%、玩具 24.7%となっているが、コピー商品販売による国税庁の減収は年間300億レアルに達し、200万人分の雇用が損なわれている。(27日付けエスタード紙)