>>インフラ整備投資が再び増加
今年初めの2ヶ月間の海外資本のインフラ整備投資は、昨年同期の3億1,000万ドルから10億9,000万ドルと大幅に上昇、投資の多くは昨年開始された官民合同プロジェクト(PPPs)であった。
昨年のPPPsを含むエネルギー、上下水道、輸送、ロジスティックや石油・天然ガス部門への投資総額は、102億ドルで前年比34%増加したとブラジル投資銀行協会(Anbid)では発表している。
また海外からの投資では、昨年のファイナンスプロジェクトの88%を占めたエネルギー部門への投資、特に風力発電所、小型水力発電所(PCHs)及び大型水力発電所建設に投資される。
ブラジルインフラ基幹産業協会(Abdib)では、海外からの直接投資はエネルギー部門、通信や輸送に向けられるが、石油採掘部門への投資は25億ドルが見込まれている。(16日付けヴァロール紙)
>>公社総裁や理事指名で陣取り合戦
ルーラ第二次政権の内閣改造が終了したが、公社総裁や理事の人選はジウマ官房長官、ルイス・ヅルシ大統領補佐官に任せるところを、第二次政権の柱である経済成長加速プログラム(PAC)を支障なく促進するために、ルーラ大統領自ら乗出す。
主な公社はBNDES,ブラジル銀行、連邦貯蓄銀行、エレトロブラス及びペトロブラスであり、連立与党のPMDBでは議席に比例した理事席の確保を主張している。
PMDBは今年の予算が280億レアルのペトロブラス公社の石油採掘事業担当理事に、元モレイラ・フランコ下院議員を推薦、また予算が8億レアルのインフラ担当理事もPMDBからの選出を押付けているが、PTは元ジョゼ・ヅトラ上院議員を推薦している。
また今年の投資予算が15億レアルのブラジル銀行及び10億レアルの連邦貯蓄銀行の人選でも、PT及びPMDBが凌ぎを削っており、PMDBはワルフリド・ギア憲法関係相を推薦している。(16日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>シュラスカリアも海外進出で外貨獲得
高級シュラスカリア・チェーン網フォーゴ・デ・シャン店は、昨年に米国投資基金GPインヴェスチメントが資本参加してから、海外へのチェーン網展開を進めており、今年は1,900万ドルを投資して、米国に3ヵ所のシュラスカリア、ブラジルにもう1店舗を開店する。
フォーゴ・デ・シャン店の米国進出は、1997年に牛肉生産地帯のテキサス州ダラス市であり、人件費などのコストがニューヨークに比べて安いのも要因であったが、シュラスコスタイルは米国人にはすぐに受入れられたが、食する習慣のないクッピン及び鶏の心臓はメユーから外した。
昨年の売上げは前年比30%増加の9,600万ドル、今年は顧客数が200万人の25%増加を見込んでいる。ブラジル国内にはサンパウロ市に3店舗、ベロ・オリゾンテ市に1店舗を有しているが、今年はブラジリア市に店舗を開けるが、サンパウロ市にはもう2店舗開けても採算に合うと見込んでいる。(16日付けガゼッタ・メルカンチル紙)