4月18日の経済情報

>>ルフトハンザ航空がエンブラエルに30機を発注

 ドイツのルフトハンザ航空はエンブラエル社に、Embraer190型ジェット機30機を12億ドルで発注、2009年から納入開始でヨーロッパのローカル路線で運行する。

 ヨーロッパ圏内のジェット機需要は、今後5年間に毎年5.0%の増加が見込まれており、ヨーロッパ路線運行の各航空会社からジェト機製造メーカーに新規発注が続いている。

 エンブラエル社の3月末の受注残は150億ドルで、第1四半期のジェット機納入は25機、モデルは170型/190型が最も多く、今年のジェット機納入は165機から170機を予想している。(18日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>2月の小売は内需好調で9.4%の大幅増加

 2月の小売はインフレ下落、金利低下、実質賃金増加や容易なクレジットなどで内需が好調に推移しており、前年同月比9.4%増加して2001年から統計を採り始めて以来の伸び率を記録した。

 また前月比では0.4%、今年初めの2ヶ月間の累計では前年同期比8.9%と大幅に伸び、この間の実質賃金は8.1%増加しており、今後の小売の伸びはクレジット金利の減少に反比例して伸びていく。

 セグメント別ではスーパーの売上げが好調で、特に食料品、飲料や嗜好品が実質賃金の増加で6.9%、履物や衣類や繊維製品が3.6%それぞれ増加、輸入品増加による価格低下や長期低価格クレジットで、自動車や電気製品が19.1%増加している。(18日付けエスタード紙)

>>住宅購入ブームでクレジットが倍増

 3月の住宅ローン向けのポウパンサ預金からのクレジットは、1994年のレアルプラン以来の月間記録となる13億2200万レアルで、前年同月比では116%と倍増しており、住宅購入ブームをきたしている。

 ブラジル貯蓄・不動産信用機関協会(Abecip)では、今年のポウパンサ預金からの住宅購入クレジットは、前年の93億レアルを大幅に上回る120億レアルと見込んでいるが、1月に発表された経済成長加速プログラム(PAC)では、ポウパンサ預金から105億レアルを充てる予定である。

 3月の住宅購入クレジット件数は、前年同月の8200軒からほぼ倍増の1万6000軒で昨年のインフレ分を差引いた実質賃金5.0%増加、金利の低下、住宅ローン期間の延長、住宅ローン貸出総額の増加もブームを後押ししている。

 また第1四半期の建材部門は5.78%増加、そのうち基礎建材が6.1%、内装用建材が4.69%それぞれ増加しており、今年は8.0%の増加が予想されている。

 また連邦政府は4年間のPACプログラムで、住宅部門に1060億レアルを投資、年間平均投資額は260億レアルで未だに投資が始まっていないが、2ヶ月以内に始まる投資で、更に住宅ブームが加熱すると予想されている。(18日付けエスタード紙)

>>ブラジルの開業率の世界ランクは10位

 GEM(Glibal Entrepreneurship Monitor)の41カ国対象の開業動向の国際比較調査では、ブラジルの昨年の開業率は11.65%で10位であったが、オーストラリアを除いて10位までは発展途上国が占めている。

 途上国の開業率が高いのは、雇用機会が少ないために必要に迫られて開業しているが、先進国でも例外のオーストラリアは良いアイデアを持った起業家が開業するために開業率が高い。

 最近の3年半以内に開業したブラジル人は1370万人であるが、大半は雇用機会に恵まれずに必要に迫られて開業している。また今年7月から零細・小企業法が実施されるために、零細企業家にはベネフィットとなるために、更に開業率がアップすると予想されている。

 開業率トップはペルーで40.15%、コロンビアが22.48%、フィリピン20.44%となっているが、国民一人当たりの所得が高く、雇用機会に恵まれているサウジアラビア3.74%、イタリア3.47%、スエーデン3.45%、日本2.90%、ベルギーが2.73%となっている。(18日付けエスタード紙)
 

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