>>中産階級への課税が重い
300レアルから1万レアルのサラリー所得者の税金支払い労働日数換算では155日分に相当するが、1万レアル以上の高額所得者では152日分と中産階級の課税率よりも低い。
中産階級の収入に対する課税率は、月収の19.26%で70日分に相当、資産に対する課税は11日分、消費に対する税金は74日分に相当するが、ラテンアメリカ諸国との比較では、アルゼンチンが97日分、チリ92日分及びメキシコが91日分であり、ブラジルの税率の高さが非常に高い。
課税率の高い国はスエーデンの185日分相当がブラジルよりも高いが、フランス149日、スペイン137日、米国が102日分に相当しているが、これらの国々では教育や保健などの福祉が充実しているが、ブラジル国民は先進諸国並の恩恵は受けていない。(23日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>カオア社が現代自動車生産工場で操業開始
フォード自動車の最大の自動車販売代理店であったカオア社が、ゴアイス州アナポリス市にルーラ大統領を迎えて、現代自動車生産工場の落成式を20日に行なった。
この工場では5億レアルを投資して、1.8トン積の軽トラックHRの生産を開始、今年は1万台の生産を見込んでいるが、2010年から5種類の軽トラックや乗用車を生産して13万台に増産するが、国内向けは70%、残りの30%をラテンアメリカやインド向け乗用車などを輸出する。
また今後2年以内に、更に7億レアルを投資して工場を拡張、直接雇用6,000人、間接雇用4万人の雇用創出が期待されており、今年の部品国産率は20%であるが、将来的には国産化比率を70%以上に引上げる。(23日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>ルーラ政権4年間で輸出が倍増
今年の輸入総額は、継続するドル安で昨年比11.5%増加の1,020億ドルに増加すると見込まれており、ルーラ政権初年度の2003年の483億ドルから倍増すると予想されている。
2002年と昨年の比較では、昨年の米国からの輸入は160億ドルでマイナス32%、アルゼンチンからの輸入は86億2,000万ドルでマイナス22%、ドイツからの輸入も74億1,000万ドルとそれぞれ減少しているが、中国からの輸入は83億9,000万ドルと204%と大幅に上昇している。
また今年の第1四半期の輸入は前年同期比25.7%増加、資本財は22.5%、中間財は26.4%、耐久消費財33.6%、非耐久消費財は39.8%、燃料輸入は19.4%とそれぞれ増加している。(22日付けエスタード紙)