5月02日の経済情報

>>自動車部品メーカーはフル操業

格安で長期自動車ローン販売の好調で、自動車メーカーからの発注に供給が追いつかない自動車部品工業界は、工場拡張や三交代制などで受注に対処している。

 Peguform社では、今年の投資総額300万ユーロのうち150万ユーロを投資して、新しいインジェクター生産をパラナ州サン・ジョゼ・ピニャイス工場で生産開始するが、今年の売上げは昨年比14%増加を見込んでいる。

 デルフィ社は3,000万ドルを投資して、サンパウロ州内の製造工場で、デストリビューター増産に対して600人を新規雇用してフル操業、南米向けに自動車部品輸出を行なう。

 ベアリングメーカーのSKF社は、サンパウロ州カジャマール工場に1,500万ドルを投資して生産ラインを増設、韓国のGM向けに輸出しているが、来年からはブラジル向けにも生産する。(2日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>コモデティ製品が海外直接投資を誘発

 国際コモデティ製品価格の高止まりはレアル高の為替にも関わらず、海外からの直接投資を誘発、第1四半期の海外からの直接投資額66億ドルの4.9%に相当する3億2,200万ドルが鉱業向けコモデティ製品向け投資で、コモデティ向け投資はGDP比8.9%であった。

 このコモデティ製品向け3億2,200万ドルの直接投資額は、前年同期の3,100万ドルの約10倍であり、昨年1年間の投資総額よりも僅かに7,100万ドル少ない結果となっており、今後益々増加すると見込まれている。

 製造業向け直接投資のGDP比は40.4%で、化学工業部門向けはGDP比19.4%、自動車工業は4.9%、石油化学部門への投資は2.0%、サービス部門は50.7%で、そのうち金融部門は14.4%、商業部門は8.1%を占めた。(2日付けエスタード紙)

>>住宅ローン貸出は3倍増に

 低額長期ローンや固定金利の住宅ローン販売で、銀行からの住宅向けクレジットは大幅に増加してきているが、現在の住宅クレジットはGDP比2.0%であるが、今後3年以内に3倍増のGDP比7.0%への増加が予想されている。

 ブラデスコ銀行はSelic金利低下に伴って、20年物の固定住宅ローン金利を14.0%から12.5%に下げるに伴って、固定金利ローンによる住宅購入者比率が10%から25%まで上昇、今年の住宅ローン貸出は昨年の21億レアルから今年は、30億レアルに増加すると見込んでいる。(2日付けエスタード紙)

 ブラジルの住宅クレジットはGDP比2.0%の395億レアルであるが、メキシコは9.0%、チリは13%でブラジルよりも大幅に多いが、欧米各国では軒並みGDP比50%以上であり、オランダは111%、英国73%、米国65%、アイルランドは53%となっているが、唯一インドが2.0%とブラジルと肩を並べているに過ぎない。

>>4月の投資は株が6.88%の収益でダントツ

 4月の投資は世界的株価の上昇に伴って、サンパウロ平均株価も6.88%上昇して、3月に続いて投資収益率トップとなり、今年の累計は10.07%と大幅な収益を上げている。

 外的要因では英国軍人解放によるイラン危機の回避や石油価格の低下、国内要因としては新算出方法によるGDPのアップ、公的負債のGDP比低下及び経済成長率のアップも株価上昇に寄与しているが、シティグループでは、年末の株価を5万ポイントから5万4,000ポイントに修正している。

 株に次いで金の収益率は3.91%で、今年の累計では7.01%、CDIは0.94%で年累計4.00%、ポウパンサ預金は0.63%及び2.63%、商業ドルはマイナス0.80%で年累計ではマイナス4.87%となっている。(2日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

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