5月09日の経済情報

>>ブラジルはアフリカ諸国とエタノール政策で同盟

 ブラジル政府はエタノールのコモデティ商品化促進で、アフリカのエタノール生産国とエタノール政策で同盟を組むために、食糧増産や砂糖キビ栽培の技術協力を行なう。

 ブラジルの外務省と農務省との共同で、ボツワナ、コンゴ、ガボン及びタンザニアで砂糖キビ栽培および製油所建設で優遇策を促進、またブラジル農牧調査研究公社(Embrapa)は、ガーナに事務所を開設してキャサバ、コーヒーやココアなどの熱帯作物の技術指導で食料の増産を奨励している。

 またアフリカの熱帯諸国で、世界のエタノール供給量を安定させルために、砂糖キビ栽培奨励して、エタノールのコモデティ商品化を促進すると共に、ブラジル製農業機械の輸出もターゲットにしている。(9日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>4月の国内線搭乗客は20%増加

 観光シーズンでないにも関わらず、4月の国内路線搭乗客は前年同月比20.3%増加したが、国際路線は27.6%と大幅に減少した。国内路線の平均搭乗率は19.2%増加の73%を記録した。

 ゴール航空が国内線賃金の引下げを競合会社に先駆けて実施したために、他の航空会社も一斉に値下げを行なったことが、搭乗客増加に繋がった。

 タン航空は国内線シェアを前年同月の51.72%から50.69%に落としたが、トップシェアを維持、ゴール航空は36.58%から39.14%と唯一シェアを伸ばし、両社で89.83%のシェアを占めたが、ヴァリグ航空は僅かに4.31%のシェアを確保したに過ぎない。(9日付けエスタード紙)

>>マデイラ河水力発電所建設費用は257億レアル

 環境問題でマデイラ河の水力発電所建設入札が遅れているが、2004年にFurnas/Odebrechtのコンソーシアムの建設予算は213億レアルであったが、プロジェクトの変更およびファイナンス金利見直しなどで、今では257億レアルの予算変更となっている。

 マデイラ河には3,160メガワットのサント・アントニオ水力発電所および3,320メガワットのジラウ水力発電所がロンドニア州内に建設されるが、昨年から国家電力庁(Aneel)にプロジェクトが登録されている。

 ポルト・ヴェーリョ市までの送電線建設およびマデイラ河の航行のための浚渫工事にかかる予算は280億レアルであるが、このプロジェクトには含まれていない。またポルト・ヴェーリョ市から2,000キロメートルのマット・グロッソ州クイアバ市までの送電線建設工事の予算は、100億レアルから150億レアルと見込まれている。(9日付けヴァロール紙)
 
>>第1四半期のイタウー銀行の純益は19億レアル

 今年第1四半期のイタウー銀行の純益は前年のボストン銀行買収効果で、前年同期比30.6%増加の19億レアルで記録を更新、純益17億レアルを計上した民間銀行最大のブラデスコ銀行を上回った。

 イタウー銀行の総資産は2,579億レアル、クレジット部門は40%の大幅増加で1,010億7,000万レアルとなったが、純資産に対する収益率は前年同期の36.3%から31.3%と大幅に減少した。

 第1四半期の個人向けクレジットは50.6%、自動車購入向けクレジットが59.3%それぞれ増加したが,グループ傘下のTaiiファイナンスは2,100万レアルの赤字となったが、前年同期の3,800万レアルからは縮小してきた。(9日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

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