5月14日の経済情報

>>第1四半期のペトロブラスの純益は38%減

 ペトロブラス社の今年第1四半期の純益は、ボリヴィアでの石油精製事業で昨年5月から80%に上昇したローヤリティ支払いなどで1,000万レアルの赤字を計上、ヴェネズエラでも7,000万レアルの黒字に減少した影響で、前年同期比38%減少の41億レアルに留まった。

 しかし純益は大幅に減少したにも関わらず、売上げは8.45増加の388億レアル、運転資金も昨年同期の109億レアルから141億レアルと大幅に上昇している。

 また昨年から今年にかけて7,500人の従業員を雇い入れて、トレーニング・教育に経費をかけていることやドル安による5億7,400万レアルの損害も純益を圧迫している。(14日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>今後はヴェトナムからの履物や繊維製品が脅威となるか

 ヴェトナム繊維関係の従業員時給は28セントでバングラデシュ並であり、中国の沿海地方の76セント、内陸部の48セント及びブラジルの1ドル6セントを大幅に下回っており、数年後にはブラジルにとって中国を凌ぐ脅威になると予想されている。

 ブラジルとヴェトナムの昨年度の貿易は、ヴェトナムからは繊維や履物など7,500万?を輸入、ブラジルからはコモデティ製品の鶏肉、木材、絹糸、皮革など1億2,900万ドルを輸出している。

 ブラジルの輸入履物市場のシェアは中国が圧倒的に強いが、昨年のシェアは前年の70%から61%に減少、ヴェトナムのシェアは2004年の7.4%から昨年は20.7%と大幅に上昇してきており、今後数年以内には中国と熾烈なシェア争いを展開すると予想されている。(14日付けヴァロール紙)

>>サンパウロ平均株価は1年間で55%の値上がり

 サンパウロ平均株価は昨年6月から55%も大幅上昇、メキシコの株価も80%上昇、米国のS&P500も1年間で15%上昇して2000年のインターネットバブル時の1,527.46ポイントに近づいてきた。

 発展途上国の外貨準備高は軒並み増加しており、中国は1兆ドルで2003年から年間平均2,500億ドルで膨張してきており、ここ数ヶ月は月間400億ドルで増加しており、今年は更に5,000億ドルの増加が見込まれている。

 東アジア諸国の累計外貨準備高は2兆5,000億ドルと膨張を続けているが、ロシアも3,000億ドルを突破、4月だけでも303億ドルも増加、ブラジルも4月だけで123億ドル増加して1,224億ドルに膨張している。(14日付けエスタード紙)

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