>>今年初めの4ヶ月間の税収は11.51%増加
今年初めの4ヶ月間の国税庁の税収は、前年同期比11.51%増加の1,888億2,600万レアルで、そのうちの459億3,100万レアルは社会保障院(INSS)の徴収分であり、連邦政府が見込んでいた5.0%の2倍以上の税収となっている。4月は510億5,100万レアルであった。
ドル安の為替で輸入が急増しており、今年初めの4ヶ月間の輸入製品の輸入税(II)は18.95%、工業製品税(IPI)は23.63%とそれぞれ大幅に増加している。
また金融部門、自動車、鉄鋼・金属や通信部門が好調で、法人税(IRPJ)は16.51%、純益に対する社会納付金(CSLL)は15.22%それぞれ増加したが、特に販売記録を塗り替えている自動車業界からのIPIは、9.75%も増加している。
第1四半期の83社が競合する民間年金基金マーケットは前年同期比20.2%増加して税収総額は59億7,700万レアルで、引き出し時に利益に対して所得税がかかるVGBLは30.24%増加の40億レアル、運用金の12%までの所得税減税が可能なPGBLは、1.93%増加の11億1,400万レアルであった。(18日付けエスタード紙)
>>4月の正規雇用増加は記録更新
4月の正規雇用増加は30万1,991人に達して1992年以来に統計を取り始めての記録となり、127万2,951人が新規雇用されたが、97万960人が解雇された。
今年初めの4ヶ月間の雇用増は70万1,619人、最終12ヶ月間では136万人の雇用増、1月に連邦政府が発表した経済成長促進プログラム(PAC)で、インフラ整備部門、造船、建設部門を中心に雇用が見込まれており、今年の年末までには165万人の雇用増が見込まれている。
4月の部門別雇用は製造業が10万3,763人、サービス業8万2,768人、農畜産4万1,227人、商業3万6,899人、建設業部門が3万887人となっている。(18日付けエスタード紙)
>>インスタントスープはブラジルの食習慣を変えるか
低カロリーと風味で市場が拡大しているインスタントスープは、6月から8月の3ヶ月間で1年間の50%を消費するために、メーカーはこの時期に合わせて、新商品の発売キャンペーンを展開する。
Maggiの商品名でインスタントスープを販売するネストレー社は、6種類の新しい風味のインスタントスープを販売するが、競合他社にもないパウミット入りインスタントスープの宣伝を映像媒体などで大々的に展開する。
インスタントスープのマーケットシェアは、Vonoを販売する味の素が60%以上で競合他社を圧倒しており、2位には大きく引離されて商品名QualimaxのLiotecnicaの16%、Maggi販売のネストレー社は8%、Knorrのユニリバーが5%のシェアを確保している。
昨年のインスタントスープの市場規模は2億5,700万レアルであったが、気候がブラジル同様のラテンアメリカ諸国のインスタントスープの消費量はブラジルよりも多く、今後の消費量の拡大が期待できるが、味の素では健康促進のために、スナック代わりにインスタントスープを飲む食習慣変換をターゲットにしている。(18日付けガゼッタ・メルカンチル紙)