5月30日の経済情報

>>今年4ヶ月間の自動車部品輸入が急増

 今年4ヶ月間の自動車部品の輸入はドル安の影響をまともに受けて、前年同期比20.58%増加の26億2,500万ドル、輸出は1%増加の26億600万ドルで貿易収支黒字は、前年同期の4億6,620万ドルから僅かに3,665万ドルに減少した。

 輸入自動車部品のトップはドイツで、前年同期比24.53%増加の4億6,330万ドル、続いて日本で13.81%増加の3億8,590万ドル、中国は56.77%増加の9,350万ドルで8位に順位を上げてきた。

 輸出では米国がマイナス25.73%の6億1,763万ドル、アルゼンチンは20.82%増加の5億7,142万ドル、ドイツは20.14%増加の2億3,777万ドル、メキシコ、ヴェネズエラ、英国、南アフリカが上位を占めている。(30日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>ブラジルでも地熱発電を研究

 クリーンで新しい代替エネルギー源として、イスラエルのオルマット・テクノロジー社とサンパウロのポンテ・ジ・フェーロ社は北大河州モソロ市で、天然エネルギーの地熱発電の開発に着手するが、75MWの発電には1億5,000万ドルの投資が見込まれている。

 100メートル掘下げるごとに水温は3度上昇、4,000メートルまで掘下げると100度以上になり、貯水タンクに水を入れるだけで蒸気による発電ができるが、温泉地帯を利用すると深度まで掘下げる必要がないために、大幅な開発コスト減となる。

 地熱発電の開発コストは高くつくが、発電開始後はコストがゼロに近くなり、二酸化炭素放出がないクリーンなエネルギーが半永久的に賄える。世界の地熱発電ではアイスランドは40%を占め、フィリピン27%、コスタリカ16%、ケニア12.3%、イスラエル2.6%、エルサルバドル2.1%となっている。(30日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

>>フリボイがスイフト社買収で世界最大の牛肉加工会社に

 ブラジル最大の食肉加工会社であるフリボイ社は、売上高で5倍の米国のスイフト社を14億ドルで買収して、世界最大の牛肉加工会社JBS社となり、またブラジル最大の食品会社の誕生となった。

 フリボイ社のスイフト社の買収で、1日当りの牛肉処理能力は4万7,100頭となり,タイソン・フード社の3万2,600頭、カーギル社の2万6,100頭を大幅に上回り、売上げは115億ドルが見込まれている。

 フリボイ社は2005年9月にアルゼンチンのスイフト・アルモール社を2億ドルで買収していたが、今回は4億ドルを現金で支払い、スイフト社の10億ドルの負債は6億ドルの社債発行及び4億ドルの融資で返済を予定している。(30日付けエスタード紙)
 
>>ペトロブラスはナイジェリアでエタノール精製工場建設

ペトロブラス公社はナイジェリアのナイジェリア石油公社と2億ドルでエタノール精製工場建設、ニジェール川の河口の大デルタ地帯での砂糖キビ栽培で、地元農家の所得増加を目的にナイジェリア政府と合意した。

 エタノール精製工場の建設期間は12ヶ月間が予定されており、ナイジェリア政府がガゾリンへのエタノール混入率を10%とペトロブラスは見込んでいる。

 ナイジェリアは世界6位の石油生産国であるにも関わらず、石油精製所がないためにガソリン製品を輸入しており、暴力、汚職、貧困、汚染の蔓延した最貧国に数えられ、ペトロブラスは砂糖キビ栽培によるエタノール精製などで技術協力を行なう。(30日付けエスタード紙)

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