6月4日の経済情報

>>今年の貿易収支黒字はすでに168億ドル

 今年5ヶ月間の輸出総額は、前年同期比21.2%増加の600億9,700万ドル、輸入総額は26.7%増加の432億4,300万ドルを記録、貿易収支黒字は9%増加の168億5,400万ドルを記録した。

 5月の輸出は136億4,800万ドル、1日平均の輸出額は6億2,040万ドルで月間及び1日平均共に記録を更新、輸入は97億8,000万ドル、1日平均の輸入額は4億4,450万ドルであった。

 輸入は第1次産品及び中間財が前年同月比38.6%、消費財は33.5%それぞれ増加、今年5ヶ月間の輸入では衣類は141.8%、飲料及びタバコ71.3%、自動車54.9%、家具及び日用雑貨が42.3%と前年同期比それぞれ増加した。

 また最終12ヶ月間の輸入総額は、ドル安に伴って前年同期比25.7%増加の1,004億4,500万ドルを記録しており、この傾向は継続すると予想されている。(4日付けがゼッタ・メルカンチル紙)

>>ペトロブラスはインドで石油採掘

 インドを訪問中のルーラ大統領の経済ミッションとして随行している、ペトロブラス公社のガブリエリ総裁はインドの石油・ガスコーポレーション(ONGC)との間で、インド国内の3鉱区での石油採掘、及びONGCのカンポス鉱区、ブラジル北部及び南部での採掘に調印する。

 またインド政府との間では税関手続きの簡素化、インドの衛星画像の使用、バイオ燃料開発の協力やマルコポーロ社がインド資本のタタ社とバス製造でタイアップする。

 マルコポーロは2013年には、インドで年間2万5,000台のバスを製造、アジア向けに輸出するが、同社が拠点を持っているロシア、メキシコ、コロンビア及びブラジルには輸出しない。(4日付けエスタード紙)

 
>>白物家電にニューカマーが進出

 ブラジルの白物家電の市場は、Whirlpool、エレトロラックス、ボッシュ及びGEの4社が独占していたが、中国のハイアール社からの技術提携を受けたHBFLEX社は、MP4やエアコンを製造して年内に販売に乗出す。

 また同社は来年からノートパソコン、デスクトップ型パソコンやマザーボードの製造を開始、2010年には売上げ3億5,000万レアルを目標にしている。

 北東部で知名度が浸透しているセアラー州に本拠を置くエスマルテック社は、6,000万レアルを投資して新工場を建設、3年以内に南部及び南西部での売上げを全体の30%まで引上げる計画を持っている。(4日付けヴァロール紙 )

>>金利低下及びローンの長期化で内需が旺盛

 金利の低下、ドル安の為替及びローンの長期化で耐久消費財を中心に、今年の一般家庭の消費は前年同期比5.7%と大幅に伸びている。

 旺盛な内需の継続で、今年の家電販売は前年比26.5%、自動車16%、建材5.8%、装飾品は21.9%とそれぞれ大幅な増加が予想されている。

 今年初めの4ヶ月間のポータブル家電は、国内販売及びアルゼンチン向け輸出も好調で、今年は20%増加、また冷蔵庫、洗濯機やガスレンジなどの耐久消費財も15%増加が見込まれている。(3日付けエスタード紙)

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