4月のブラジルの鉱工業平均成長率は前月比マイナス0.1%を記録したが、南部諸州の好調な生産で、ブラジル全体の鉱工業成長率を牽引した。
4月の南大河州の鉱工業成長率は好調な農業部門の回復で、前月比2.9%でトップを記録、前年同月比16.1%、今年初めの4ヶ月間では9.0%と大幅に増加、好調なジーゼルオイル並びにナフサの生産増加で、石油・アルコール部門は前年同月比32.5%、設備投資用機械・装置38.8%、食品は12.8%それぞれ増加した。
パラナ州では前月比マイナス0.3%となったが、前年同月比では13.2%増加、特に食品部門16.6%、化学肥料生産に引張られた化学部門51.4%、トラクターを中心とした機械・装置が15.6%とそれぞれ増加、また今年4ヶ月間では9.3%増加している。
サンタ・カタリーナ州は僅か0.1%の増加に留まったが、前年同月比8.7%増加、農業関係が好調で食品部門は14.8%、農業機械を中心に機械・装置18.5%、今年4ヶ月間では4.0%とそれぞれ増加している。
4月の鉱工業成長率が不振であったのは、ゴイアス州が−4.0%、エスピリット・サント−3.0%、ペルナンブーコ−1.8%、アマゾナス−1.3%、ミナス・ジェライス州が−1.2%とそれぞれマイナスを記録している。(12日付けエスタード紙)