ドル安通貨継続により、輸出で壊滅的な打撃を受けている履物業界、皮革、繊維・衣類並びに家具業界に対して、連邦政府は輸出企業救済政策として、社会経済開発銀行(BNDES)から総額30億レアルに達する3種類のクレジットを実施する。
年間売り上げが3億レアルまでの輸出企業を対象に、運転資金向けクレジットの金利を8.5%から6.8%に下げて償還期間を3年、投資向けクレジット金利は7%から5.6%で償還期間8年、輸出向けクレジット金利は7%から5.6%で償還期間3年と有利な条件のクレジットとなっている。
また設備投資用機械・装置購入のPIS/Cofins返済期間が、24ヶ月から即返還の優遇税制が適用される業界は、履物、繊維・衣類、家具業界の他に、生産能力一杯に稼動している自動車業界及びデジタルテレビ、モバイル通信や最先端技術開発が必要な電気・電子業界が恩恵を受ける。
更に製品の80%以上を輸出していた企業に適応されていた、資本財及び消費財購入時のPIS/Cofinsの免税を、製品の60%以上の企業を対象に優遇するが、連邦政府にとっては10億5,700万レアルの減税となる。(13日付けエスタード紙)