明日19日に、米国、欧州連合(EU)、ブラジル並びにインドのG4は、世界貿易機構(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の年内の交渉妥結に向けて閣僚会議を開催するするが、ブラジルの農産物輸出業界にとっては、余り進展しない合意内容と予想されている。
ブラジル、EU並びにインドは、米国の農業補助金を年間130億ドルまで下げるように要求しているが、米国は現在の補助金総額400億ドルから225億ドルの枠での合意を準備している。
米国及びEUなどの先進国は、発展途上国の工業製品の70%までの輸入関税低下を要求しているが、ブラジル及びインドは50%以上の切下げを拒否している。
また米国はEUの農業製品に対する輸入関税の65%切下げを要求しているが、EUは39%のみの切下げに合意、ブラジルやインドは53%までの農業関税切下げを要求している。(18日付けエスタード紙)