対外共通関税引上げで難関

ブラジルが先月末のアスンシオンで開催されたメルコスル首脳会議で提示した、ドル安の為替及び中国製品に席巻されている衣類及び履物部門保護のために、体外共通関税(TEC)の20%から35%の引上げの提示に対して、パラグアイ及びウルグアイから支持が得られないために、アルゼンチンが以前に実施したように、ブラジル国内向けだけに関税引上げを検討している。

パラグアイの工業連盟(Uipa)は対外関税引上げで、自国の衣類及び履物製品が打撃を被ると腑に落ちないクレームを付けており、9日にブラジルの業界代表との話合いを提示しているが、イヴァン・ラマーリョ商工開発相は会合設定には応じない。

パラグアイはイタイプー発電所の負債調整の計算方法の見直しや停止しているパラグアイ製品のブラジルへの輸出増加政策の柔軟性などを要求しており、今回のTEC拒否も多分に政治的要素が強い。(4日付けエスタード紙)

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